雨水タンクおすすめ14選｜後悔しない選び方は？雨樋を使わない方法はある？

生活の中で使う水を節約したいと感じた経験はありませんか。雨水タンクは、ちょっとした車の洗浄やガーデニングから災害対策まで活躍するアイテムです。雨が降った時に家の屋根を伝い流れる水を貯めておけるため、節水したい方にも適しています。

雨水タンクを導入する際には複数のポイントを押さえる必要があります。具体的には住宅事情・用途に合った容量や、扱いやすい構造の雨水タンクを選ぶのが大事。しかし、どのように選べばいいかわからない方も少なくありません。

以上を踏まえ、本記事では雨水タンクの魅力・後悔しない選び方・パナソニック製も含むおすすめ商品をご紹介します。雨水タンクのボウフラ対策・補助金制度・雨樋（あまどい）を使わないで利用する方法についても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

ここでは、雨水タンクのメリット・デメリットについて詳しく解説します。メリット・デメリットを把握したうえで、最適な雨水タンクを選びましょう。

雨水タンクを使って貯めた水はガーデニングでの水やりや車の洗浄に活用できます。水道の水を使わないため節水になるのがメリットです。家の中で使う水には水道水を、屋外で手軽に使える水としては雨水タンクの水を、というように使い分けもできます。屋外に設置するため、屋内から水を運んで作業する必要がなくなるのも魅力です。

雨水タンクにはかなりの量の水を貯められるため、災害時に備えられるのが強みです。生活用水として雨水を使えば、災害時にも洗い物などができてある程度の余裕が生まれます。水道が十分に使えない事態を一時的に凌ぐための水として貯めておけるため、家族で暮らしている方にもおすすめです。

飲料水としては使えないので使用用途が洗い物やガーデニングなどに限られる点には注意が必要です。飲料水として使用するには、高機能のフィルターを取り入れなければいけないためコストがかさみます。飲んでしまうと体調を崩す場合もあるため、雨水タンクの水は、ガーデニングや洗車用の水として割り切って使いましょう。

雨水タンクや集水器といった設備には初期費用がかかるため、雨水を溜められるメリット以上に費用がかさんだと感じてしまう方もいます。雨水を溜めて楽しめるガーデニングや洗車を定期的に行う予定がある方におすすめです。後述する補助金制度を利用すれば発生するコストを下げられるため、地域自治体で制度が取り入れられているかチェックしましょう。

雨水タンクは容量によって、おすすめな使い道が変わるのがポイントです。こちらでは具体的な用途ごとに、適した容量の選び方を説明していきます。

100L以下の小型雨水タンクは、常用を想定しない方に適しています。マンション・アパートのベランダに置けるものが多く、女性でも取り回しやすい点でおすすめ。連結対応タイプであれば後付けて増設できるため、汎用性も高いです。

ガーデニング利用を考えている場合は200Lから300Lの雨水タンクが適しています。広い庭でガーデニングを楽しみたい時には水やりに必要な水の量も多いため、より容量が大きいタンクがおすすめです。また、ホースを繋げられる蛇口付きの構造かどうかもあわせてチェックすれば、より扱いやすい製品を取り入れられます。

サイズを知れば設置に必要なスペースがどのくらいか確認できます。特にスリムなデザインであれば、幅が狭い場所にも設置しやすく便利です。設置したい場所の広さをあらかじめメジャーで測っておくと、設置後のイメージが湧きやすくなります。また、デザイン性がいい雨水タンクを取り入れれば、庭や家の雰囲気を崩さないおしゃれなアイテムとしても設置が可能です。

集水器が付いていれば、雨樋を伝う雨水をより効率よく集めてタンクに溜められます。より手軽に雨水を溜められる作りになるため、雨水タンクを初めて取り入れる方は要チェックです。

集水器の取り付け方の説明書が付いてくるかどうかもチェックすれば、よりスムーズに設置できます。集水器や取り付け用の金具が付属しているかセット内容も確認しましょう。

オーバーフロー対策ができる構造であれば、容量を超えてしまう前に自動で排水できます。雨が多い季節には特に大切な機能で、一定の水量を超えた時に排水するための口が雨水タンクの上側に取り付けられているのが特徴的です。また、定期的に内部に溜まった水が入れ替わるため、衛生的な状態を保ちやすくなるといった強みもあります。

衛生のためにチェックするべきはドレン口・フィルターの2つです。ここでは、それぞれの機能の利点について紹介します。

ドレン口がついていれば長期的に使っていると雨水タンクの底に溜まってしまうごみを掃除しやすくなります。ドレン口の周囲はすり鉢状になっている場合が多く、開けると自動的にごみが落ちてくるのがポイントです。

ドレン口からごみを取り除いた後は、上の蓋から水で流せばスムーズかつ効果的に掃除ができます。メンテナンスを手軽に済ませたい方におすすめな機能です。

フィルターがあるかどうかや目が細かいかどうかもチェックするべき項目です。水を通すパイプや蛇口・排水口に目の細かいフィルターが付いていれば、虫やごみの混入をより防ぎやすくなります。

生活用水として使う水もより衛生的な状態にしたい方におすすめです。また、フィルターがさびに強い素材であるかどうかも確認しましょう。

雨水タンクはカインズなどのホームセンターでも購入できます。さまざまな容量サイズのものがあり、集水器や変換アダプターもついているのでおすすめです。

雨水タンク内の水は基本的には腐りませんが、落ち葉や虫の死骸といった不純物が混入してしまうと劣化が進んでしまいます。そのため、定期的に利用して新しい水を溜められるように意識するのが大切です。また、あらかじめ不純物が混入しないように隙間にはメッシュ地を張る対策をしておけばより衛生的な状態に近づけられます。

メッシュ地で空間を塞げば、藻の原因となる胞子の混入や、ボウフラを産み付ける虫の侵入を対策しやすくなります。なるべく目の細かいメッシュ地を用いて、蛇口や雨樋との接続部など、隙間をしっかりと塞ぐようにしましょう。

また、購入する前に混入を防ぎやすい構造になっているかや、隙間なく設置しやすい作りかどうかチェックするのもおすすめです。

こまめに水を使うよう意識することで、溜めた水が劣化する前に古い水を使い切りやすくなるのもポイントです。オーバーフロー時には上部の排水口から水が流れますが、災害に備えて設置した場合も定期的に中の水を抜いて新しい雨水に入れ替えるようにしましょう。

どのくらい水が溜まっているか判断したい時には、雨水タンク用の水位計を一緒に使うのもおすすめです。

銅板を入れれば銅イオンが水に溶けてボウフラが蚊に成長しない環境になります。銅板を入れる際には、洗剤で軽く洗って表面の油を落とすと銅イオンが溶け込みやすくなります。

また、銅板を入れる位置はタンクの底ではなく水面にすると、蚊が卵を産み付けるのを効果的に対策できます。底に沈まないように軽い銅板や銅素材のメッシュを選ぶのがおすすめです。メッシュ地であれば隙間を塞ぐ用途にも活用できます。

ホームセンターなどで雨樋を購入し、タンクに穴を開けて雨水タンクをDIYして使っている方もいます。しかし、集水器を使わずに設置してしまうと不純物が混入しやすくなり、またボウフラ対策の難易度も上がるため、水が腐りやすくなってしまうのが自作時の懸念点です。

また、雨水タンクを自作する場合はオーバーフロー対策としてタンクの上部に穴を開けてさらに排水用のパイプを隙間なく繋ぐ、といった作業が必要になります。手間がかかる上、後述する補助金制度も自作には適用されないため、自作よりも既製品の購入がおすすめです。

雨水タンクを雨樋を使わないで使用するのも可能です。テーブルや台など、屋根の代わりになるものを雨水タンクの上に設置すれば水を溜められます。ただし、ゴミなどもそのまま入ってしまう点には留意しましょう。

雨水タンクには補助金制度もあり、地域によって条件や補助される金額の設定が異なります。例として東京都墨田区・大阪府大阪市・福島県いわき市の補助金制度を表にまとめましたので、参考にお役立てください。

雨水タンクを使って雨水を上手に活用しましょう。雨水タンクは、容量やデザイン性・集水器の有無・オーバーフロー対策の有無などをチェックして選ぶのがおすすめです。自分の用途に合った扱いやすい雨水タンクを見つけて、雨水を取り入れた暮らしを楽しみましょう。