エアツールおすすめ25選｜工具の種類やメリット【DIYにも便利】

エアコンプレッサーで圧縮した空気を利用する作業は多岐に渡ります。工業・農業といったプロの現場だけでなく、一般家庭においても車のメンテナンス作業・ガレージの掃除・プラモデルの塗装などエアツールが活躍するシーンはさまざまです。

しかしどんなエアツールがあるのか把握し切れていなかったり、自分の作業目的にエアツールが本当に合っているかなど悩みや疑問をお持ちではありませんか？エアツールは疑問をクリアにせずになんとなく選んでしまうと、役に立たずに後悔するリスクもあります。

この記事では、エアツールに関する疑問や不安を解消し失敗しないエアツールの選び方について解説します。また定番で人気の高いエアー工具の種類を説明し、おすすめ商品も紹介します。メンテナンス方法にも触れているので最後までご覧ください。

空気を圧縮するためのエアコンプレッサーと圧縮した空気を送るためのエアホースです。こちらはエアツールを使う上でのマストアイテムです。

圧縮した空気を利用した作業は、「タイヤに空気を入れる」「釘を打つ」「部材を削る」など多岐に渡りますが、いずれの場合においてもエアコンプレッサー・エアホースがないと成立しないといっても過言ではありません。

エアコンプレッサーで圧縮した空気でどんな作業を行うかを決定するのが、エアホースの先に接続するアタッチメントです。

釘を打ちたい場合はネイラ、ボルト・ナットの締めつけを行うならインパクトレンチなど、作業に対応したアタッチメントが必要になります。

エアコンプレッサーを含むエアツール一式は、通常であれば電動ツールよりも重くスペースを必要とします。しかし、手に持つアタッチメントに関しては電動ツールよりも小型で軽量にできています。

作業環境さえ整えれば、モーターの小さいエアツールの方が身体的な負担感がなく快適に作業できるのが利点です。作業時間が長くなるほど、そのメリットは大きくなります。

エアツールでの作業には電気を必要としないため、漏電・感電のリスクはほぼありません。ただし動力源となるエアコンプレッサーは空気の充填のために電気を必要としますが、充填完了後は電気が不要となります。

またエアツールは火花が出ないため、火災や爆発のリスクも低いです。プロの現場でも火気厳禁の環境ではエアツールが使用されています。

エアツールの中でも費用がかかるのがエアコンプレッサーで、業務用ならその価格は10万円を超えるのが一般的です。DIY向けのものでは5万円以下の製品も多く登場していますが、いずれにしても初期費用はかかるものと考えておきましょう。

そうは言えども、エアツールは電動ツールよりもトラブルが少ないため、長きにわたっての使用が可能です。

エアツールがどんな場合におすすめできるのか、以下にまとめます。

• 効率的に作業を行いたい
• 作業箇所が狭く電動ツールだと干渉する
• 作業場所に電源がない
• 火気厳禁の作業環境
• 長時間作業が多い
• さまざまな作業に応用したい

上記のいずれかにあてはまると思った人には、エアツールの購入がおすすめできます。この後の解説も含めて、ぜひ検討してみてください。

高圧用のエアコンプレッサーの空気圧は0.1～2.45Mpa(約1～23kgf/㎠)です。建築現場では太くて長い釘を打ちこむ場合によく使われているアイテムが高圧用エアコンプレッサーです。その他、インパクトレンチでは高いトルクが必要な作業には使われるケースもあります。

基本的に高圧用が必要になるのはおおよそ業務のケースで、自宅でのDIYは後述する常圧用で十分と言えます。

建築現場においては常に高圧で作業しなければならないわけではなく、むしろ常圧で作業しているケースも多いものです。

常圧用のエアコンプレッサーの空気圧は、0.1～0.83Mpa(約1～8.5kgf/㎠)である点を考慮すると、DIYに関しては絶対的に高圧にこだわる必要はないと言えます。常圧用はエアコンプレッサー含め、アタッチメント類もリーズナブルな製品が多く、DIY向けとしておすすめできます。

エアコンプレッサーの吐出量(吐出し空気量)は、多いほど空気の充填時間が早くなります。エアツールのエア消費に対して、吐出量が少ないと動作が不安定になりがちです。そのため、吐出量にゆとりが必要となります。

選ぶ際のポイントとして、エアツールには空気消費量が記載されているので、使用したいツールの1.2～1.5倍程度の吐出量のエアコンプレッサーを選ぶようにしましょう。

エアコンプレッサーには内部の潤滑にオイルが必要な給油式と、オイル不要のオイルレス式があります。給油式は耐久性に優れている点がメリットです。耐久性や静音性のメリットがありますが、エアにオイルが混じってしまい、塗装や食品に対する作業には不向きです。

オイルレス式はエアがきれいであるため、メンテナンスもというメリットがあります。しかし、長時間の連続作業には不向きな面があるので注意してください。

オイルレス式は給油式よりも騒音や振動が起こりやすいデメリットを持っていますが、オイルレス式でも動作音が静かなエアコンプレッサーも登場しています。

一般家庭で使用する場合、近隣へ迷惑がかからないよう動作音の大きさにも気を配るようにするべきです。サイレントタイプの製品を選ぶのは、騒音対策として有効な方法の一つと言えます。

エアコンプレッサーのパワーをしっかりアタッチメントへと伝えるためには、エアホースにもこだわりましょう。パワーが必要な作業ほど太いホース径が推奨されます。

エアツールのスペックにもよりますが、目安としてタイヤ交換でインパクトレンチを使う場合は8mm径のエアホースがおすすめです。またエアホースも常圧用・高圧用があり、エアコンプレッサーに合わせて選んでください。

エアツールの動力源となるエアコンプレッサーは、用途に着目すると選びやすくなります。選ぶ際の目安として、上の表を参考にしてください。

圧縮した空気を送る役割のエアホースは、コンプレッサーやエアツールと接続する部分であるカプラのサイズが適合したものを選ぶようにします。

形状もさまざまあり、コイルタイプは収納性・持ち運びに優れ、ストレートタイプは耐久性に優れた製品が多いです。また広い作業環境に適しているドラムタイプもあります。

エアダスターガンは圧縮した空気を噴射するためのツールです。作業場やトラックの荷台のゴミを吹き飛ばしたり、収穫した野菜の土を吹き飛ばすなどさまざまな活用法があります。

種類は流量調節がしやすい引き金式と誤操作をしにくいボタン式があり、またワイドノズルやロングノズルなどノズルの付け替えが可能な製品もあります。

エアチャックはタイヤの空気入れで使用するアタッチメントです。エアゲージと組み合わせて空気圧の測定もできます。

ただし購入前に気をつけるポイントがあります。車種とバルブ形状を把握する必要があるので注意してください。選ぶ際のポイントとして、エアチャックは自転車用・一般車両用・農業車両用と種類が分かれており、またバルブ形状の種類についても適合しているか確認が必要です。

エアダスターガンやエアチャックについては、それらをまとめたセット商品も販売されています。商品によってはホース・エアゲージ・ノズルなども含まれているので、基本ツールが欲しい人は要チェックです。価格もそれぞれ単品で購入するよりも安くてお得になる可能性が高いので、コスパを重視したい人にもおすすめです。

ボルト・ナットの締緩作業を楽にするエアインパクトレンチがあれば、タイヤ交換も効率的です。選ぶ際には対応するボルトサイズ(締めつけ能力)と締めつけトルクは必ずチェックしましょう。

似た形状のエア工にドリルドライバーがありますが、こちらは穴あけ作業に最適です。空気消費量が大きいほどパワフルで、回転数が高いほど作業がスピーディーになります。

エアタッカーはコの字形の針(ステープル)で部材同士を結合します。トリガーを引くだけでステープルが発射される手軽さが魅力です。

選ぶ際のポイントで大切なのは、使用するステープルのサイズ・種類に対応しているかどうかです。また誤発射を防ぐ安全装置がついているかどうかも、事前に事故を防ぐ観点では重要です。

仕上げ釘を打つフィニッシュネイラや、ピン釘を打つためのピンタッカーは打ち込み跡が目立ちにくく、住宅の内装工事に適しています。

高圧タイプは同じようなスペックをもつ製品が多い反面、常圧タイプでは対応する釘のサイズ・装填数・エアダスター機能の有無・排気方向に違いが見られます。自分のニーズに合ったものを選びましょう。

エアツールには素材を磨いたり削ったりするためのエアサンダー・ポリッシャーなどの工具もあります。エア消費量が大きいため、最低でも40L前後のエアコンプレッサーと組み合わせたいところです。

効率よく金属パイプなど硬い素材の研磨・切断を行いたい場合はディスクグラインダ（エアディスクグラインダー）がおすすめと言えます。エアディスクグラインダーは切断砥石や研削砥石を使用しているため、バリ取りやサビ落としなどにも大活躍です。

形状や構造によって種類が非常に豊富ですが、共通して着目したいポイントは粉塵対策ができるどうかです。これらを考慮すると、集塵機能付き、または集塵機と接続できる製品がおすすめできます。

プラモデル・ネイルアート・ルアー作りなど小規模な塗装にはエアブラシが活躍します。エアブラシ用のミニコンプレッサーとセット販売されている場合もあります。

選び方のポイントとしては、空気吐出量と塗料吐出量を別々に調整できるか、大量の吹きつけに適した構造になっているかが大切です。ハンドピースの種類・塗料容器の位置・ノズル形状など細かくチェックしましょう。

板金塗装や家具の塗装など規模の大きい作業には、パワーの高いスプレーガンがおすすめです。塗料の供給方法の違いで重力式・吸上式・圧送式の3タイプがあり、後者になるほど大量の吹きつけに適しています。スプレーガンを使用した塗装は、DIYでは作業環境を整える点でハードルが高いため、初めての人は慎重に検討しましょう。

エアツールの寿命を伸ばすためのメンテナンス用品についてもチェックしたいところですが、代表的なアイテムにエアツールオイルがあります。エアツールオイルは潤滑・防錆・耐摩耗と3つの効果でエアツールを長持ちさせてくれるので、頻繁にエアツールを使う人は必ず持っておきたいアイテムです。

マックスは日本初のステープラー開発で有名なメーカーで、釘打ち機のシェアは日本一を維持しています。エアツールに関しては、常圧/高圧のエアコンプレッサーを始め、釘打ち機を中心としたラインナップが豊富です。

常圧/高圧を問わず、釘打ち機は業務レベルの高品質で、内装工事やリフォーム系DIYをする人におすすめのメーカーです。

旧日立工機として有名なハイコーキは工具メーカーとしても大手で、種類や製品数が非常に豊富です。他メーカーとの差別化を図り、独自性の強い製品も少なくありません。

エアツールにおいてはゴールドカラーが見た目に印象的ですが、便利機能や安全機能をふんだんに搭載した機種が多く、視認性のいいLEDライト機能や盗難防止機能などの独自機能もあります。

電動工具においては幅広い層から圧倒的な支持を集めるマキタですが、エアツールにおいては圧力の高さで人気を集めている点が特徴的です。

釘打ち用エアツールにおいては常圧でも強力な打ちこみができ、プロの現場でも十分活躍できる性能を持っています。圧力がキーとなるエアツールを求める人におすすめできるメーカーです。

藤原産業株式会社は、便利なハンドツール・電動工具など安価な製品を豊富に取り扱っており、DIYユーザーからの人気が高いメーカーです。

エアツールにおいても他社製品の数段下回る価格で、手軽にDIYを始めたい人におすすめできます。取扱い製品は、コンプレッサー・エアタッカー・インパクトレンチ・エアブラシなど多岐に渡ります。

創業90年以上の長い歴史をもつアネスト岩田は、エアコンプレッサーや塗装ツールを製造・販売するメーカーです。エアコンプレッサーの開発に力を注いでおり、オイルレス式コンプレッサーは人気の高い商品と言えます。

一方でエアブラシにおいて性能のいいハンドピースを作れる国内で数少ないメーカーでもあり、塗装系エアツールを求める人にもおすすめです。