高枝のこぎりのおすすめ10選｜高枝切りバサミとの違いは？レンタルできる？

高い場所にある枝を切るのは非常に大変な作業です。脚立やはしごを使って作業すると、剪定に集中してバランスを崩してしまうケースもあります。また、落下物にも注意しないといけません。作業するときはケガや事故のリスクをなくして、素早く安全に行いたいですよね。

そんな高所の庭木の剪定には高枝のこぎりがおすすめ。高枝のこぎりはホームセンターやネット通販では「高枝切りバサミ」の名前で販売されています。高枝のこぎりを使えば、脚立やはしごを使わなくてもいいうえに落下物を避けられるため、安全に作業できます。また、枝きりはさみでは切れない太い枝も切れるので、作業時間の大幅カットも可能です。

しかし、手動タイプや電動タイプなどモデルが多くてどれを購入すればいいか悩みますよね。そこで本記事では、高枝のこぎりの選び方やおすすめの商品10選を紹介します。また、レンタルできるかどうかの疑問にもお答えします。ぜひ参考にしてください。

高枝切りバサミと高枝のこぎりはどちらも庭木の剪定に使う道具ですが、用途によってどちらが適切なのかが異なります。違いについてまとめました。

高枝切りバサミは切断できる枝の太さが決まっているため、太い枝を切るのは難しいです。太い枝を切るときは高枝のこぎりを使いましょう。果物の収穫や殺虫剤の散布など、庭木の剪定以外の目的があるなら高枝切りバサミがおすすめです。

高枝のこぎりには「手動式」と「電動式」の2種類があります。使用用途や頻度によっておすすめの種類は違うため、自分に合う方を選ぶのが大切です。

手動式は一般的なのこぎりと同じように、前後に柄を動かして枝を切ります。充電コード不要で自由に使えるのがメリットです。しかし、電動式に比べると枝を切るのに時間がかかります。

そのため、頻繁に使用する人や、大量の枝を切る人にはおすすめできません。また、太い枝を切るのも大変です。疲れて集中力が低下するとケガにつながるため気をつけましょう。

電動式の場合、自動で枝を切るので太い枝でも簡単に切れるのがメリットです。長時間の作業や多くの枝を切るのにも向いています。ただし、本体が重いため全く疲れないわけではありません。また、電動式には「充電式」と「コード式」があるので、使用環境に合う方を選びましょう。

【充電式】

• コンセントまでの距離を気にせず使用できる
• 充電する時間が必要

【コード式】

• 充電の時間やバッテリーの残量を気にしないで使用できる
• コードが届く範囲でしか作業ができない

刃の切れ味は薄さと硬さに左右されます。切れ味が悪いと無駄に力が必要で、無理やり切ろうとしてケガにつながるため注意してください。薄すぎると刃が折れてしまうため、硬くて適度に薄い刃を搭載しているモデルを選びましょう。また、錆びにくい加工がされていれば、メンテナンスが楽になるのでおすすめです。

刃の角度調整機能があると剪定が楽になります。一般的なのこぎりを使うときと違い、高所の枝を切るときは枝の位置や角度を調整できません。そのため、のこぎり側の角度を調整できるモデルを選ぶのがおすすめです。使いやすさを重視するなら、角度調整は必須の機能ですが、公式サイトに記載されていないモデルも多いため、口コミを参考にしましょう。

高枝のこぎりの中には、刃の部分をハサミや芝刈り用の刃に交換できるものもあります。アタッチメントが充実しているか、付け替えは簡単かなどのポイントも確認しましょう。また、替刃を購入できるモデルもあります。切れ味が落ちたり、刃が欠けたりしても替刃があれば安心です。とくに、大手メーカーの商品は替刃やアタッチメントが充実しています。

柄の素材はアルミかグラスファイバーがおすすめです。柄は頑丈で錆に強い素材が好ましいですが、持ち上げて使用するため軽い素材でなければなりません。アルミ・グラスファイバーは耐久性が高くて軽量で使いやすいです。とくに、3m以上の長い高枝のこぎりを選ぶ際は重さに注目しましょう。

柄の材料だけでなく、形状も重要です。細すぎたり、グリップ部分に滑り止めがついていなかったりするとうまく力が入りません。手が滑るとケガの原因にもなるため、握りやすさや滑り止め加工がしてあるかを確認しましょう。持ちやすい形状は楕円形や多角形の断面をしています。完全な丸型だと手が滑りやすく、うまく力が伝わりません。

長さ固定の高枝のこぎりだと、低い場所にある枝が切りにくいです。伸縮機能がある・連結式で長さが調整できるモデルなら用途幅が広がります。最適な長さに調整して剪定できるのでおすすめです。また、伸縮できれば、車や物置の中にも収納しやすいので邪魔になりません。長さ固定の高枝のこぎりは収納や持ち運びがしにくく不便です。

のこぎりの刃は鋭くて非常に危険です。刃を剥き出しで収納していると、手が当たってケガをする可能性があります。そのため、収納時に折り畳める・ケースが付属しているモデルがおすすめです。また、電動式の場合は、誤作動を防げるモデルがおすすめです。誤って電源がつかないように2つのスイッチを押さないと動作しないモデルもあります。

ユーエム工業は日本だけでなく世界中で愛されているのこぎりメーカーです。アメリカやヨーロッパの多くのプロに信頼されていて、200種類以上ののこぎりを販売しています。高枝のこぎりも種類が豊富で、それぞれ魅力があるモデルが揃っています。長さも必要に応じて選べるため、自分に合う高枝のこぎりを見つけられます。

千吉は大工道具や園芸道具に使用される刃物を専門に扱うブランドです。藤原産業株式会社のオリジナルブンランドで、多くの道具を扱った商社だからこそ作れるこだわりのある逸品が魅力です。シンプルで使いやすい道具が多いのも特徴。高枝のこぎりのラインナップは多くありませんが、長さを必要に応じて選べます。

山善は家電を多く扱っているメーカーです。家具も多く扱っていて、たくさんのブランドがあります。コスパに優れた商品が多いのが特徴で、高枝のこぎりは電動式のモデルを扱っています。家電を多く扱っている知識を活かした使いやすさが魅力です。

ニシガキは1969年創業の老舗メーカーです。業務用の剪定鋏・植木鋏・高枝切鋏や、ドリル・チェンソーの研磨機などを製造しています。ニシガキの高枝のこぎりはカーブ形状で刃が食い込みやすく、太い枝に対して強いのが特徴。角度を5段階に変更できるほか、 長さも最大6.5mまで伸ばせる優れものです。

高枝のこぎりはホームセンターでレンタルできます。在庫やレンタル可能なモデルは店舗によって異なるため、気になるなら近くのホームセンターに問い合わせてみてください。レンタル料の相場は1日1000円前後で収納スペースも必要ないため、年に1回程度しか使用しない人におすすめです。

定期的に庭木の剪定をする場合は、毎回レンタルするのは手間ですし、購入した方が安上がりです。また、レンタル品は使いやすいモデルがないケースもあるため、自分で使いやすいモデルを購入した方が効率よく作業ができます。

高枝のこぎりを自作している人もいますが、安全面やコストを考えると自作はおすすめできません。安全な高枝のこぎりを自作するには、固定力の高い金具が必要です。また、使いやすさを求めるなら、頑丈なのこぎり刃やアルミ・グラスファイバーの棒を使う必要があります。

自作品はメーカー品よりも安全性が低くてコストもかかるため、コスパはとても低いです。作成する時間もかかるので、自信がない人はメーカー品を購入しましょう。

高枝のこぎりを利用して切る前に確認すべきポイントは以下の2点です。

1. 工具本体のメンテナンス状況
2. 作業する足場の状況

1.について補足すると、刃が固定されているか・ポールやネジに緩み・曲がり・折れがないかといった点をチェックします。2.については路面状況・傾斜の有無などを目視し、安定した場所で作業できることを確認しましょう。

高枝のこぎりをうまく使うためのコツを紹介します。とくに手動式では、力任せに枝を切ると疲労が早く蓄積するので注意しましょう。

• 切りたい枝に刃をもたれかけるように当てると、高枝のこぎりの重量が刃に乗り、枝にくいこんで切りやすくなる
• 枝を切断するときは、腕で前後させるのではなく身体を前後させる

腕だけで力任せに切るよりも、全身を使って切断した方が少ない力で素早く切断できます。疲労の蓄積予防だけなく、作業効率も上がるのでおすすめです。

高枝のこぎりを長く使用するためには、メンテナンスが必要です。まず、刃の部分は、使用した後にヤニを落とします。ヤニ落とし用のスプレーが販売されているため、スプレーを使えば簡単に行えます。スプレーはムースタイプや液状タイプなどいろいろな種類があるため、使いやすさで選んでください。刃が欠けたり、痛んでしまった場合は、交換する必要があります。

ポール部分は、潤滑油を使ってスムーズに伸縮できるようにメンテナンスしておきます。保管方法は横に倒して置くのがベターです。なぜなら、立てかけておくと倒れた際に破損したり、人にあたり怪我をする恐れがあるからです。メンテナンスと正しい保管方法で高枝のこぎりを長持ちさせられます。

高所の枝を切る作業は、脚立やはしごから落下するリスクがあり危険です。高枝切りのこぎりを使用すれば、ケガや事故のリスクを減らせます。用途や環境に合う高枝のこぎりを使って安全に作業しましょう。