コンパウンドおすすめ15選｜ダイソー・100均にある？傷消し・鏡面仕上げに

「運転しているうちに傷をつけてしまった…」車やバイクを持っている方なら、こんな経験がある方は多いです。傷がついてしまったら、修理に出さなければならないと思っていませんか。実は「コンパウンド」を使えば傷を隠せる場合があります。また、水垢などの汚れも隠せます。

コンパウンドは研磨粒子が含まれた研磨剤です。傷ついた部分に塗布し磨いて滑らかにし、目立たなくする効果があります。傷消しの効果は抜群ですが、傷の状態や使い方によっては悪化させてしまう場合もあるので、使用時には注意が必要です。

この記事では、鏡面仕上げやガラスに使えるおすすめコンパウンド15選や選び方・ダイソーなど100均で販売されているコンパウンドについて詳しくご紹介します。また、使える傷・使えない傷についても解説しますので、使用を検討されている方はぜひ参考にしてください。

コンパウンドはヤスリと同じように表面を磨いて滑らかにするための研磨剤です。傷自体を修理するのはできないので、どんな傷にも使えるわけではありません。ここでは、コンパウンドを使える傷・使えない傷についてまとめました。

コンパウンドは濡らすと見えなくなる程度の浅い傷に効果を発揮します。金属の下地が露出していない傷や、鳥の糞・水垢などが付着してできた汚れは、表面を磨いて目立たなくできます。

また、樹脂製のヘッドライトカバーの黄ばみをクリアにもできます。ヘッドライトの黄ばみを放置すると光が遮られて事故の危険が高まるので、定期的にメンテナンスするのがおすすめです。保護剤が含有された専用の製品も販売されています。

塗装面の下地の色が見えている・傷口が毛羽立っているといった深い傷や広範囲にわたる傷は、コンパウンドで修復はできません。コンパウンドは研磨剤なので、深い傷に使用すると状態を悪化させてしまいます。

板金が必要な凹み傷も修復できません。また、樹脂やゴム製のパーツにコンパウンドを使うとかえって傷をつけてしまう恐れがあります。車体の修復に使用する際には樹脂製のパーツやタイヤなどには付着させないようにしてしてください。

コンパウンドは研磨剤の形状によってリキッドタイプ（液体）とペーストタイプ（クリーム）に大きく分かれます。ボンネットといった平坦で広い箇所の修復には液状のリキッドタイプがおすすめ。飛び散りやすく乾燥しやすいため、塗布後は素早く作業を行う必要があります。

一方、車体の側面や下側などの修復には、流れ落ちにくいペーストタイプが最適です。粘度が高く、修復個所にピンポイントで塗布できます。ただし、リキッドタイプと比較して均一に塗るのが難しいのがデメリットです。

コンパウンドにはヤスリなどと同じく「目の粗さ」があります。商品名に記載されている数字が大きくなるほど目が細かいです。作業の段階によって、目の粗いものから目の細かいものへ順番に使い分けるとよりきれいに仕上がります。

また、最も目の細かい製品の中には、表面に鏡のようなつや出しができるものもあります。車体だけでなく、プラモデルや金属製品の仕上げに使うのも可能です。

世の中には金属・プラスチック・ガラスなど数多くの素材があり、使う素材によって選ぶ研磨剤は変わってきます。たとえば、アルミホイールや楽器などの素材には金属用の研磨剤を、ワイパーやヘッドライトはプラスチック用のものがおすすめです。

もし金属用の商品をプラスチックに使った場合、研磨力が強すぎて素材を傷つけてしまう場合があります。車に使うのか、鏡に使うのか、錆に使うのかなど、何を研磨するかによって何用の研磨剤が適しているかを必ず調べてから買いましょう。

コンパウンドには薬剤の成分によって水性タイプと油性タイプがあります。水性タイプは研磨力が高く、作業効率がいいのがメリット。一方で研磨カスが出やすく仕上がりの粗が目立ちやすいため、より丁寧な作業が求められます。

油性タイプは研磨力が弱めに作られているため、丁寧に磨きたい場所に使うのがおすすめです。研磨剤のほかにワックスやつや出し剤が含まれており、短時間できれいに仕上がります。研磨作業がきちんとできているかを確かめるには、脱脂作業が必要です。

3Mは1902年にアメリカで創業したメーカーです。粘着テープ・研磨剤などで知名度を高め、1960年には日本法人を設立しアジア圏に進出しました。3Mのコンパウンドは、車の補修からプラモデルまでをカバーする幅広いラインナップで好評。環境に配慮した商品設計・企業方針も有名です。

ピカールは日本磨料工業株式会社が運営する研磨剤ブランドです。創業は1916年に遡り、ピカールの前身商品に当たる「油性ピカール液」は1930年に開発されました。

ピカールのコンパウンドは金属用研磨剤として高い評価を集めており、真鍮・銅・ステンレス・アルミ・錫などを磨くのにぴったり。とくに自動車用塗装前処理・キズ取りの「ラビングコンパウンド」が有名です。

車をきれいにするのに、おすすめなのが車用電動ポリッシャーです。手でこまめに磨く方法もありますが、電動ポリッシャーを使えば短時間で効率よく作業ができます。電動ポリッシャーとは装着したバフが自動的に回転する工具です。バフにコンパウンドをつけて自動回転させれば、手作業よりも均等な力で研磨するため仕上がりもきれいです。

研磨だけでなくバフを使い分ければワックスも塗布できます。広い範囲でも短時間で作業でき、手作業より労力がかかりません。電動ポリッシャーの扱いに慣れていない方は車に傷をつけてしまう恐れがあるため、初めての方はエントリーモデルなど初心者向けのものがおすすめです。

汚れを落とそうと、つい力を入れて擦ってしまいがちなコンパウンド。しかし、研磨剤であるコンパウンドは、洗剤や修復材とは違うものであり、使用方法を間違えると車体を傷める可能性がある点に注意してください。

【使い方】

• 研磨する面を洗浄し、まわりは養生する
• コンパウンドの粒子の大きさは、研磨後の仕上がりを見ながら「小さい→大きい→小さい」の順で変える

【注意点】

• 研磨する面は細かい砂などが残らないよう必ずきれいに洗ってから行う
• 擦りすぎると表面の塗装にダメージを与え、白ボケといったトラブルの原因になる場合がある
• 擦りすぎて塗装が剥げた部分から水分が侵入し、ボディーの下地が錆びてしまう場合もある
• 車体が黒など濃い色の場合は、小さい粒子のコンパウンドで慎重に行う

では、黒い車にもコンパウンドは使用できるのでしょうか。答えは、可能です。しかし、黒い車は粒子の大きい研磨剤を使ってしまうと逆に傷がつき、目立ってしまう場合があります。黒い車にコンパウンドを使用する際には、極細粒子のものを使用するようにし、傷がついていないか確認しながら研磨するようにしましょう。

白い車にコンパウンドを使用する方法について解説します。白い車は汚れが目立つので丁寧に作業する必要があります。下記にまとめるのでぜひ参考にしてください。

1. カーシャンプーを使用してしっかりと洗浄する
2. 目の細かいコンパウンドで磨く
3. 落ちない傷は粗めのコンパウンドで磨く
4. コンパウンドの目を細かくして傷を目立たなく仕上げる
5. マイクロファイバーで拭きあげて完了

コンパウンドはダイソーで取り扱いがあります。200円・300円で販売されている場合が多く、チューブに入ったペーストタイプやボトル入りのリキッドタイプなど種類も豊富です。洗車時に使えるスポンジタイプのものもあります。

とくに「磨いてスッキリ!!多目的クレンザー」は調理器具の焦げを落としたい場合にぴったり。ただし研磨剤の成分を45％含むため、流し台ほかステンレス製の素材を磨く際には傷がつく素材かどうか確認してください。

セリアやキャンドゥでは現在のところ取り扱い情報はありませんが、ダイソーと同じ多目的クレンザーは販売されています。車体の研磨や傷消しだけでなく、プラスチックや調理器具についてしまった焦げ跡・蛇口・タイル・コンロなどの研磨にも使えるのでおすすめです。

おすすめのコンパウンド特集、いかがでしたか。車体・ガラス面・プラスチック面など、さまざまな素材の汚れや傷を目立たなくしてくれるコンパウンド。愛用の品をいつまでもきれいに保てる優れものです。傷・汚れのお手入れに、ぜひ取り入れてください。