チェーンソーオイルおすすめ7選｜代用でサラダ油は使える？【マキタも】

チェーンソーを長持ちさせるためにはチェーンソーオイルが必需品です。チェーンソーオイルを使用していないと、チェーンとガイドバーには常に負担がかかってしまい、摩擦によって刃が焼き付いてしまいます。

しかしはじめてチェンソーを使用する場合にはどのオイルが適しているか、また代用できるものがないか分かりませんよね。適切なオイルを選ばないと、チェーンとガイドバーを効果的に潤滑・冷却できません。

そこで本記事ではチェーンソーオイルを選ぶポイントや、マキタやAZ(エーゼット)などからおすすめのチェーンソーオイル7選を紹介します。サラダ油で代用ができるのかについても解説していますので、ぜひご覧ください。

チェーンソーオイルの代用品として、サラダ油・廃油・エンジンオイルなどを使う方もいます。しかし、代用はあまりおすすめできません。チェーンソーには、用途や目的に応じて適した粘度のオイルを使う必要があるためです。

同じ油でも粘度が足りないと、動作時に遠心力で油が飛ばされてしまいます。せっかく補充しても、オイル本来の役割を果たせません。チェーンソーに使うなら、確実に効果が発揮される専用オイルを選ぶのが1番です。また、バイクや自転車のチェーンにはチェーンソーオイルは代用できます。

VG100タイプのオイルは粘度が低く、サラサラとしています。固まりにくいのも特徴です。冬にチェーンソーを使用する場合は、低温が原因でオイルが固まりオイルポンプに負荷がかかりやすくなるので、寒冷地での使用には低粘度のVG100タイプがおすすめです。

VG100と比べると粘り気が強く、チェーンソーの使用時に周囲にオイルが飛び散りにくいのが特徴です。しっかりとチェーンに付着するので、夏場の使用に適しています。また、大型のチェーンソーを使用する場合や、長時間の使用でチェーンソーの熱が気になる場合は、チェーンソーの保護力を高めるために粘度の高いVG110の使用がおすすめです。

季節や気温に左右されずに使用できる「オールシーズンタイプ」のチェーンソーオイルも存在します。低気温の環境でも固まらないので、季節によってオイルを変える必要がない便利なタイプです。

長期間の保管にも耐えられるので、たまにしかチェーンソーを使用しないためオイルをあまり消耗しない・補充することも少ない方にもおすすめ。頻繁に使用する予定で、オイルを買いだめしたい方にも最適です。

石油を原料としており、現在ではチェーンソーオイルの主流となっています。他の種類よりも安価で手に入り、取り扱っている店も多ので利便性のよさが特徴です。粘度が高いのでチェーンソーに付着しやすく、油飛びを防ぐことができます。

しかし、飛び散ってしまった際に土壌への汚染が懸念されている点がデメリットです。環境配慮の観点から見ると未だ課題が残る原料です。

植物性由来のオイルは、環境に優しいことが最大のメリットです。海外では植物性オイルの使用を義務化している国もあり、専門家から支持を得ています。ただし、粘度が低いことからオイルの消費量が多くなります。

鉱物性のオイルと比べると価格が割高なので、金銭面の負担がデメリットです。また、空気に触れたまま長期間放置するとオイルが固まるので、使用後にはメンテナンスが必要です。

生分解性オイルは別名バイオチェーンオイルとも呼ばれています。高性能でありながらも環境にも配慮したオイルです。植物性オイルと鉱物性オイルのメリットをあわせ持っており、地中に浸透すると微生物によって分解されるため、自然環境に害を与えないオイルです。

鉱物性同等の粘土があり、使い勝手も良好。しかし、他の種類のオイルよりも高価な点が唯一のデメリットです。

水溶性オイルはその名の通り、水で洗い流すことができます。オイルが衣服に付いた場合でも汚れが落としやすいのがメリットです。作業着や手の汚れが気になる方におすすめのタイプです。ただし、服の生地や状況によって洗濯しても汚れが落ちにくい場合があります。木や葉にオイルが付いても洗い流せるので、茶刈機に使用することもあります。

年に数回しか使用しないのであればミニサイズのチェーンソーオイルを選びましょう。オイルは容量によって価格が違うため少量の方が安いです。メーカーなどによっても性能が変わってきますので、少量で試したいといった場合もミニサイズのオイルがいいでしょう。

チェンソーの使用頻度が高い人や大量の木材を切らないといけない人には大容量サイズがおすすめです。理由として大容量のものはおよそ4Lから1Lあたりの単価が大幅に安くなる傾向にあります。一斗缶のように大容量のものを選ぶと結果的に経済的になります。

メーカー純正品は社外品のオイルと比べるとどうしても割高に感じてしまいます。しかし純正品はメーカーが推奨しているオイルなので実際に使用するときも安心して使用できるのがメリットです。少し高くても安心して使いたい人には純正品のオイルがいいでしょう。

作業に夢中になっていると、気がつかないうちにオイルが切れていたという事にもなりかねません。なるべくチェーンソーの寿命を延ばすためにも、普段からチェーンソーオイルの補充のタイミングには気を遣いましょう。

燃料より先にオイルが切れてしまうことは避けたい事態です。燃料より先にオイル切れを起こすと、ソーチェンが焼き付く原因にもなります。燃料の給油と同じタイミングで、オイルも満タンに補充しましょう。このとき、燃料の給油口とオイルの補充口を間違えないよう注意してください。両方満タンにして使って燃料がなくなったときに、オイルは少し残ってる状態がベストです。

オイルの適切な吐出量について、実は明確な数字はありません。吐出量の調整は調整用のねじで行いますが、チェーンソーオイルの粘度によっても調整加減が異なるので、ある程度目で見て判断する必要があります。

刃が乾かない程度で問題ありませんが、ひとつの基準として、乾いたダンボールに刃を当てないように向けて2～3秒程空ぶかしをした時に、オイルの線がしっかり確認できる状態であれば十分です。

チェーンソーを長期間使用しないと、オイルタンクの中でチェーンソーオイルが凝固することがあります。しばらく使用する予定がない場合は、スポイトでチェーンソーオイルを抽出してオイルタンク内を空にしておきましょう。

また、使用中にも関わらずオイルが固まった場合は、まずはオイル吐出口と、ガイドバーのオイル供給口を掃除してください。ガイドバーの溝に付いた切りくずも取り除きましょう。

チェンソーオイルはカインズやDCMグループなどのホームセンターでは扱いがあります。お近くにない場合はamazonや楽天のようなネットショッピングでも販売されているので、気になる方はぜひご覧ください。

チェーンソーオイルといっても、その種類が豊富です。使用環境によって選ぶべきオイルは異なりますが、常にチェーンソーに負荷がかからないよう補充する意識が1番大切です。快適にチェーンソーを使い続けるためにも、ぜひ最適な商品を選んでください。