【2023年最新】切り花延命剤おすすめ9選｜代用できる？

切り花のきれいな姿を長持ちさせるための切り花延命剤は、生花店で花を購入した時に小袋をつけてもらった経験がある方もいるでしょう。花は茎を切り離した瞬間から栄養素を得るすべを失いますが、切り花延命剤を水にプラスするとそこから栄養を補給します。

切り花延命剤には栄養分のほかにも、花瓶の水の雑菌繁殖を抑える成分が配合されています。プレゼントされたアレンジメントや気に入った花の美しさを、1日でも長く保ちたい方には必需品です。しかし切り花延命剤はどれを選んでも同じだと思っていませんか？

この記事では切り花延命剤の成分・選び方の解説とともに、ドラックストアでも買える市販品、クリザールフラワーフードを含む切り花延命剤おすすめ9選を紹介します。おうち時間が増えて、部屋に花を飾る方が増えたようです。花がつくるパッと明るい雰囲気を楽しむための参考にしてください。

切り花延命剤には花を長持ちさせるために必要な成分が配合されています。茎から切り離された花は根からの栄養補給ができませんが、生きて咲き続けるための栄養素が必要です。糖類・トレハロースといった成分は植物の成長を促す成分で、開花や花色維持に必要なエネルギーとなります。

また、水に雑菌が繁殖すると、茎にある細かい管が詰まり傷みやすくなります。そのため、雑菌繁殖を抑制するための抗菌剤・防腐剤の配合も必要です。さらに、水上げを助ける界面活性剤・花が劣化するエチレンガス抑制のための金属イオンなども配合されています。

切り花延命剤に多いのは液体の商品で、花瓶の水に入れるだけの手軽さが魅力です。粉末タイプはそのまま花瓶の中に入れるものと、あらかじめ水で溶かしておく商品があります。溶かす手間はありますが、頻繁に使用しない場合は小包装の粉末が便利です。他にも花瓶の内側に貼るシールタイプや、アレンジメントの表面にかけるミストタイプなどもあります。

家中にたくさんの切り花を活けてある、または数十本の花を大きな花瓶に挿す場合には、大容量のボトルタイプがおすすめです。ボトルタイプは水で10〜100倍に希釈して与えるので、たっぷり使いたい方に適しています。一輪挿しに活ける場合や、花を飾る回数が少ない方には使い切りタイプがおすすめです。使い切りタイプは花を贈り物にする際に添えるのにも適しています。

切り花延命材の中には、花の種類ごとに最適な成分を配合した商品もあります。代表的なものはバラやキク専用の延命剤です。蕾のまま花首が曲がりやすいバラは、専用の切り花延命材を使用すると症状を防ぎながらしっかり開花させて1.5倍ほど長持ちします。

また、家庭でよく活けられるキクの専用アイテムでは、水道水の約2倍程度長持ちするといわれています。花の種類に合わせて使い分けるのもおすすめです。

切り花延命剤には金属イオンを含んだ商品が多く、花瓶の素材によっては使用できない場合もあります。陶器やガラスなら構いませんが、仏花器によくある銅や真鍮・ステンレスのような金属製の場合は注意してください。花瓶と切り花延命剤の成分が反応して、花瓶が腐食する可能性があります。商品の説明欄をよく読んで、使用する製品を選びましょう。

切り花延命剤を入れたからといって、きれいな状態がいつまでも続くわけではありません。数日ごとにお手入れをすることで、切り花をより長く美しく保てます。ここでは、お手入れの間隔や、切り花を長持ちさせるコツなどを解説します。

切り花延命剤の効果が続く日数にかかわらず、水の清潔さを保つための水換えは欠かせません。商品によっては抗菌剤が配合されていますが、水を換えなければ徐々に雑菌が繁殖します。同時に花瓶の中の空気も淀んだままになり、植物が傷みやすくなります。夏場なら毎日、冬場なら2・3日〜1週間ごとに清潔な水に換えて延命剤をプラスしましょう。

切り花を長持ちさせるには、水切り・水上げ・花瓶のサイズ・水の量にも注目します。茎を切る時はよく切れるハサミで水中に浸かった部分の茎を水切りしてください。ストックは切り口を1cmほど湯につけ、バラやアジサイは切り口を火で焼くと水上げがよくなります。花の量に対してゆとりのある花瓶に活けて通気性を確保し、水の量も花瓶の3分の1程度にすると長持ちします。

普段から花を飾っている方でも、切り花延命剤には馴染みがないかもしれません。スーパーの店頭で見かけることがない商品なので、通販以外の入手方法がわからないことも。切り花延命剤に関する疑問にお答えします。

紹介したおすすめの切り花延命剤は大手通販サイト以外でも購入可能です。実店舗であればホームセンター・生花店で販売されています。ホームセンターなら園芸肥料の売り場に置いてある場合が多いです。なお業務用などで大量に使用する場合は重いので、通販を利用するのがおすすめです。

また生花店では切り花を購入するとおまけで付けてくれることもあります。店舗にもよりますが、ダイソーなどの100円ショップでも購入できます。

家にあるものでも切り花延命剤の代用ができるものはあります。

• ガスが抜けかかった炭酸水（無色・加糖）を花瓶の水の4分の1程度加える
• ハイターといった漂白剤を1滴加える
• 砂糖をひとつまみ水に入れる
• 食器用洗剤を1滴加える

このように、栄養物や殺菌効果を得られる代用品があります。しかし、使用方法によっては逆効果で花をダメにしてしまうことも。切り花延命剤を購入する方が手軽で安心です。

「切り花延命剤に植物の栄養が含まれているのなら観葉植物の肥料になるかも」と考える方もいますよね。しかし切り花延命剤の成分に抗菌剤が含まれている場合は、他の植物に与えるのは避けましょう。与える量にもよりますが、抗菌剤により観葉植物が枯れてしまう場合があります。

両方に与えるならば専用の薬液が充填されたアンプルを用意しましょう。アンプルとは土に挿して使用するタイプの容器です。観葉植物に使用するときは容器の先端をねじり切り、土に挿し込みます。切り花に使用するときは、水に必要量を垂らします。

花を美しいまま長持ちさせる切り花延命剤のおすすめ商品を紹介しました。買った時についていた蕾も、切り花延命剤を使用するときれいに咲いてくれます。また、活ける前の水切りや水上げ、通気性を考慮した花瓶選び・水の量などにも気を配ってあげましょう。切り花延命剤で栄養を与えて、花で暮らしに彩りを添えてください。