人工芝のおすすめ8選！選び方のポイントや長持ちのコツをご紹介！

庭に芝生を敷きたいけれど、費用が高そうだし手入れも面倒…という声を多く耳にします。そんな方に最適なのが、水やり・除草などの手入れが不要で、さらにメンテナンスのコストもかからない人工芝です。

人工芝は、庭だけでなくベランダや室内にも設置できるため、手軽に自然豊かな空間を作り出すことが可能です。しかし、人工芝は多くの種類があるため、設置場所や用途に応じて適切なタイプを選ぶ必要があります。

そこでこの記事では、人工芝の選び方やおすすめの人工芝8選、さらに敷き方や注意点などを詳しくご紹介します。また、ホームセンターと専門店の人工芝の違いについても解説するので、価格や品質が気になる方はぜひ参考にしてください。

人工芝と天然芝のどちらを購入すればいいのか、悩んでしまう方も多いです。ここでは、人工芝と天然芝でそれぞれどんなメリット・デメリットがあるのか、価格やメンテナンス性などの特徴をご紹介します。

粘土質の土壌は天然芝との水はけの相性が非常に悪く、手入れを丁寧に行ったとしても、きれいに維持するのは困難と言われています。その点、耐久性が高く水はけに優れた人工芝であれば、屋外でもきれいな状態をキープしやすいです。

人工芝は「設置タイプ」「素材の種類・長さ」「水はけ具合」など、さまざまなポイントに注目して選ぶ必要があります。また、子どもがいる家庭に適したタイプもあるので、設置する環境や用途に適したものを見つけてください。

人工芝の設置タイプは「ジョイント式」「ロール式」の2種類があります。設置場所の広さによって向き・不向きがあるので、それぞれの違いをチェックしてください。

四角形のジョイント式であれば、ベランダのような狭い場所でも1つずつ手軽に設置できます。また、敷き詰めるだけでなく敷石などとの組み合わせにより、デザイン性を出す楽しみ方も可能です。

ただし、ジョイント式は継ぎ目が目立つとリアリティに欠けるため、向きに気を付けて設置したり、継ぎ目の接続部分をブラシでならしたりといった工夫が求められます。

広い庭へ人工芝を一気に敷きたい時は、1mや2mなどの幅を持つロール式がおすすめです。曲線の場所に敷きたい場合でも、はさみでちょうどいいサイズにカットできるので、継ぎ目が目立つことはありません。

ただし、ロール式は芝が浮きやすいため、あらかじめ敷く場所の段差を少なくする必要があります。また、重量があるので設置場所のスペースをよく確認してから購入しましょう。

人工芝を外に設置する場合は、紫外線や風雨による影響を考慮しなければなりません。素材ごとに耐久性や触り心地が異なるため、価格も見据えながら最適な種類を見つけてください。

人工芝で気軽にDIYを楽しみたい場合は、安価で購入しやすいポリプロピレン製が適しています。ポリプロピレンは軽量ながら耐水性が高く、汚れにくい性質を持っています。一方で素材が硬く、紫外線により劣化しやすいという特徴もあるので注意しましょう。

紫外線による影響を考え、ポリプロピレンは裏面に使用されていることも多いので、触り心地を気にする方はどこに使われているかも確認してください。

天然芝のように手触りが柔らかいと言われるナイロン製は、パターゴルフ用の人工芝にも使われています。ナイロンは他の素材に比べ紫外線に弱いため、室内での使用に適したタイプです。

そのため、観葉植物ほどの手入れを必要としないナイロン製人工芝で、室内を簡単に緑のある空間へ変えることができます。もし汚してしまっても、掃除機をかけたり濡れたタオルで拭き取ったりすれば問題ありません。

とにかく耐久性にこだわるなら、人工芝の素材の中で最も耐久性に優れたポリエチレン製がおすすめです。ポリエチレンは紫外線のダメージを受けにくく、十分な柔らかさも備えており、非常にバランスの取れた素材となっています。

ただし、価格は3種類の素材の中で最も高いです。ポリエチレンの人工芝を購入する時は、価格と性能のバランスを考慮して選びましょう。

人工芝の草状の部分を「パイル」といいますが、商品によって「10mm以下」「20mm」「40mm」などさまざまな種類があります。用途によって最適な長さは変わるため、ここでチェックしておきましょう。

ゴルフのパター練習に使いたい方は、10mm以下のショートパイルがぴったりです。毛足が長いとボールを打った時に引っ掛かりがちになりますが、10mm以下であれば力加減や打ち出し方向などの練習をスムーズに行えます。

また、パイルが短いことから手入れがしやすく、水はけもいいため楽に管理できるというメリットもあります。

サッカーやラグビーのような激しいスポーツをする場合は、クッション性の高い20～35mmのパイルを選びましょう。ふかふかした踏み心地で衝撃を吸収してくれるので、スパイクで走り回っても安心です。

ただし、芝のすき間に熱がこもりやすくなるため、夏場に芝の上で寝転ぶといった使い方は不向きとなります。

小さい子どもがいる家庭で人工芝を敷きたい時は、40mmのロングパイルがおすすめです。毛足が長くなるほどクッション性が高くなるので、怪我をする危険が低くなり子供を安全に遊ばせることができます。

毛足が長いため寝やすくなるという欠点がありますが、一方でショートパイルよりも美しい景観を演出できるという側面もあります。ワンランク上の空間を味わいたい方は、ぜひ購入を検討してください。

人工芝の中には、天然芝のような見た目にこだわって作られた商品があります。また、芝の密度や水抜き穴などのポイントを押さえておくと用途に合ったものをより選びやすくなります。

芝にリアリティを追求するのなら、複数の色を使い天然芝へ近付けているタイプに注目しましょう。天然芝は生え方が均一ではなく、枯れた草や色が抜けた草も混じっています。天然芝でいう春色の、茶色が混ざった色です。逆に緑一色の芝は夏色といわれます。

特に低価格のものはひと目で人工芝と分かることが多いですが、中には生え方にむらを作ったり色を混ぜたりして、天然芝に似せている商品があります。また、安価な人工芝は、光の反射で人工物と分かってしまうことも。

そのためリアリティにこだわるなら、価格は高くなりますが極力反射を抑えたものがおすすめです。

人工芝の耐久性は素材だけでなく、芝の密度も影響します。芝の数が少なく密度が低いと、歩き回るだけで芝がへたってしまい、景観も損ねてしまいます。その点、芝が密集しているタイプはへたりにくいため、耐久性を強化できるためおすすめです。

また、密度が高いと芝が多少抜け落ちてもボリューム感を保つことができるので、より長持ちさせることができます。

人工芝を敷いた場所は水が溜まりやすく、カビが生える原因を作ってしまいます。そこで水抜き穴のある商品を使えば、雨が降ったあとでも水が流れやすくなるため、すぐに乾かすことができます。

特にバルコニーやベランダなどは水が溜まりやすいので、水はけに優れた人工芝を使えば安心です。また、パイルが短いものであればより速く乾きます。

ホームセンターで販売されている人工芝は、種類が豊富で価格も安いことから人気を集めています。しかし、低価格のものは品質に問題がないのか気になりますよね。ここでは、ホームセンターと専門店における人工芝の違いを解説します。

「カインズ」「コーナン」「ビバホーム」などのホームセンターでは、安い人工芝を購入できると高評価を集めています。なぜ安いのかというと、手軽にDIYできる人工芝を、個人の客向けに多く販売することを目的としているからです。

中でもカインズの人工芝は評判がよく、潰れにくいV字型であることから、安いだけでなく比較的良質であるといわれています。ただし、通常の人工芝よりも原材料費を安く抑えているため、性能もそれなりであることが多いのは否めません。

ホームセンターと専門店の人工芝は、具体的にどういった違いがあるのでしょうか。ここでは、各項目ごとの比較一覧をご紹介します。

ホームセンターの人工芝の耐用年数は約1年半～2年とされており、これに対し専門店は約5～8年です。人工芝を使っている環境やメンテナンスの頻度によっても寿命は変わりますが、やはり素材や耐久性の違いにより左右されます。

しかし、だからといってホームセンターの人工芝が悪いということはありません。「少しでも安く購入したい」「試しに1年くらい使ってみたい」といった理由ならば、ホームセンターの人工芝は最適と言えます。よって、目的や環境に合わせ適切な方を選ぶことが重要です。

人工芝は業者に頼んで敷いてもらうこともできますが、自分で敷けばコスト削減になります。また、正しい敷き方や長持ちさせるコツを覚えれば、雑草が生えてこない状態を何年も維持できるので、ここで解説する内容をぜひ参考にしてください。

でこぼこした地面に人工芝を設置すると、シートがずれたり浮いたりしてしまうため、事前に地作りをして整えることが重要です。まず範囲内の石や雑草を取り除き、土のみの状態にします。

次に、スコップで地面を平らにならし、レンガなどで叩いて固めていきます。水はけが悪い土壌の場合は、土を固めたところに山砂をまきさらに叩いて地面を強固にすると効果的です。また、除草シートを敷いておけばすき間から雑草が生えるのを防止できます。

人工芝をすき間なく設置するには、ジョイントテープなどいくつかの道具が必要です。雑な貼り方をしていまうとすぐに貼り替えが必要となるため、それぞれの工程を丁寧にこなしてください。

以下の8点を用意します。

• 人工芝
• ハサミ
• カッター
• 定規
• 養生テープ
• ジョイントテープ
• 油性マジック
• U字ピン

人工芝をきれいに敷くためには、ジョイント(接合)処理がとても重要です。設置に自信がない方でもジョイントテープを使えば自然な仕上がりになるので、使用範囲に適したものを準備してください。

人工芝を敷いて固定させる手順は以下の通りです。

1. すき間のないよう人工芝を仮敷きする。
2. 障害物に合わせて端を折り、折った線に沿ってマジックで線を引く。
3. ハサミ・カッターや定規を使って真っすぐ切る。柱などの障害物がある場合は避けて切り込みを入れ、最後に柱周りの不要な人工芝をカットする。
4. 人工芝の端を養生テープで固定し、人工芝同士の間に沿ってマジックで線を引く。
5. マジックの線がジョイントテープ中央に沿うようテープを貼り、人工芝の接着が完了したら養生テープを剥がす。
6. 30cmほどの間隔を空けながら、人工芝の外周をU字ピンで固定する。

人工芝の上に重量のあるものを長時間置くと、その部分だけ芝が倒れたまま元に戻らなくなります。よって、重いものを置く場合は定期的に場所を変え、倒れた芝をデッキブラシで起こしましょう。なお、普段からデッキブラシやほうきで掃除を行い、ついでに芝を起こしておくと効率的です。

汚れの手入れは、付いていたら拭き取る程度で構いません。また、人工芝の上を車で走行すると、ブレーキやハンドルの切り替えしなどで芝を傷めるため注意が必要です。もし駐車場に人工芝を使いたい時は、タイヤが乗る部分以外に敷いてください。

さまざまな魅力が満載の人工芝ですが、一方で注意しなければならないポイントがいくつかあります。あとになって慌てることのないよう、購入前にしっかり確認してください。

人工芝は設置後のコストこそかからないものの、初期費用においては天然芝を大きく上回ります。天然芝は、安価なタイプであれば1平米あたり1,000円前後であるのに対し、人工芝は5,000円以上になることも珍しくありません。

また、天然芝の場合は下地の状況次第では専門業者へ依頼する必要があるため、さらに費用がかかります。整地を依頼した場合の費用相場は1平米あたり3,500～7,000円程度です。

化学繊維で作られた人工芝であっても、日光や気温の変化による経年劣化は避けられません。人工芝を屋外に設置した時の寿命は7～10年程度とされており、劣化により破れるとすき間から雑草が生えてくることもあります。そのため、人工芝はいつか交換が必要になるということを覚えておきましょう。

人工芝は熱を吸収しやすく、夏場は60℃を超えたというデータもあるため、足の裏が柔らかい子どもが遊ぶ場として安全とは言い切れません。また、人工芝の庭で花火やバーベキューを行う時も注意が必要です。

花火の火の粉が飛んだりバーベキューの炭が落ちたりすると、最悪の場合燃え広がる可能性があります。中には、燃えにくいと定められた「防災認定」商品もあるので、気になる方はチェックしてください。

人工芝は天然芝と違い種類によって素材・パイルなどが異なるので、アウトドア気分を楽しんだりスポーツを楽しんだり、用途に合ったものを見つけやすいです。最適な人工芝で自分好みのレイアウトを行い、リフレッシュできる理想の空間を作り上げてください。