鍬（くわ）おすすめ12選｜たけのこ鍬も！鍬の種類と使い方を紹介【100均は？】

農作業でよく使われる道具「鍬（くわ）」。鍬といえば畑を作ったり、開墾したり、本格的な農作業で使われるイメージがありますが、鍬があれば家庭菜園やお庭の整備にも活躍します。最近は家庭で使いやすい鍬も数多く販売されています。

草取りに今までスコップで土を耕していたり、手で草を取ったりしていた方も、鍬を使うと一気に作業の効率が良くなるかもしれません。力にあまり自信がない方や腰への負担が不安な方向けの鍬もあります。畑づくりから草刈り、たけのこ掘りなど幅広い用途に使えます。

今回は鍬の種類と使い方を解説し、おすすめ商品12選を紹介します。おすすめ商品では、たけのこが簡単に収穫できるたけのこ鍬もセレクトしています。選び方・片手鍬と唐鍬の違い・100均で鍬の取り扱いはあるのかといった情報なども取り上げているので、ぜひ参考にしてください。

鍬と似た道具の1つとして、鋤（すき）があります。鍬と鋤は見た目も用途も似ていますが、使い方と使用目的に違いがあります。鍬は柄を上から振りかざして刃を手前に引いて利用し、鋤はスコップのように刃を土に差し込んで押し上げる使用方法です。

耕し方が異なりますので、硬い土をほぐしたり除草したりするときは鍬を使い、根菜類の掘り取り作業といった深いところを掘るときや溝堀り作業には鋤を使います。

平鍬は長方形の1枚刃が特徴で、畝立てや土寄せに使う際に使用します。耕作作業全般で幅広く使われる万能な鍬です。主に柔らかい土やさらさらした土壌での使用に適していますが、基本的にはどのような農作業にも使えます。草取りにも活躍するので、家庭菜園用に持っておくのもおすすめです。

唐鍬は平鍬に比べて刃が厚いのが特徴で、重さもあります。新しく田畑を切り開く開墾に使われてきたなど、硬くなった土を耕したり掘り起こしたりする際に使用します。硬い土での利用に適している鍬です。

刃の切れ味が優れているため、山林の根が張った箇所や荒れた土地でも使用可能です。ただし、先端が重たいので、女性の方や長時間の利用は扱いにくいかもしれません。

備中鍬は刃先が3～4本の枝状に分かれており、土の塊を砕いたりかき混ぜたりする際に使います。収穫後や春先の耕地を起こすのに適しています。先端が分かれているため平鍬よりも土離れが良く、湿った土や粘土質の土も問題なく耕せます。別名、万能鍬とも呼ばれており、幅広い用途に使えます。

ガーデニングや家庭菜園には片手鍬がおすすめです。鍬は柄が長く、場所を取るものが多いですが、片手鍬は小型で場所を取りません。小型のため扱いやすく、庭でのガーデニングや大きくない菜園での使用に適しています。片手で扱えて、土起こしや雑草取りなどに使用します。

雑草処理のための鍬を探している方には草刈鍬がおすすめです。三角鎌・三角ホーとも呼ばれ、先端には三角形の両側に刃がついてます。この軽くて鋭利な刃で土を雑草ごと掘り返します。雑草を効率良く削り取るための鍬ですが、簡単な土の掘り返しや土寄せにも使えます。

鍬を選ぶ際は、鍬の柄の長さをチェックし、自分の作業スタイルに合う鍬を探しましょう。鍬の柄の長さは1m前後が一般的です。立って使う場合が多いなら長い柄の鍬を、座って使うなら柄が短めの鍬を選んでください。

柄の長さによって腰への負担が変わります。身長にもよりますが、腰に不安のある方は、1m以上の長さの柄のほうが作業がしやすいです。

刃の材質も商品選びにおいて重要な要素です。錆びにくさや耐久性について、それぞれ向いている素材について紹介します。

ステンレス製の鍬は錆びにくく、水気を多く含んだ土でも安心して使えます。土切れも良く扱いやすいのも特徴で、水分と粘り気のある粘土質な土を掘り起こしたいときにおすすめできます。お手入れや保管方法についてあまり神経質にならずに使えます。また、鋼製に比べて軽量なので扱いやすく、重い鍬を扱うのが難しく感じる人にも向いています。

高い耐久性を求める人に向いているのが鋼製の鍬です。刃が欠けにくいので長く使えるのはもちろん、硬い土の掘り起こしにも最適です。ある程度重さがあるので、土にしっかりさして掘り起こすといった使い方ができます。サビやすい一面もあるので、水分の多い土をつけたまま保管はせず、しっかり洗い流して水分をとってから保管してください。

柄の材質は主に木製とアルミ製の2種類です。柄が木製の鍬は、重量がある分土に力が加わりやすく、硬い土質でも耕せます。柄がアルミ製の鍬は軽量性に優れているため、女性でも扱いやすく、軽い農作業に適しています。

家庭菜園といった、さほど力を入れなくてもいい場合は、軽めのアルミ製素材の鍬でも問題ありません。一方、本格的な農作業や硬い土質の畑を耕す場合は、ある程度重さのある木製の柄を選ぶようにしましょう。

鍬の刃と柄の部分を留めている金具にも注目しましょう。ねじやボトル留めでも問題はないですが、L字型の留め具でしっかりと固定されていれば、刃の部分が抜ける心配もありません。安全に、安定して利用するために、金具も確認しておくと安心です。

使い勝手のいいタイプを探すうえで意外と重要なのが、刃と柄の角度である柄角です。「打ち鍬」と呼ばれる柄角が直角に近い鍬は力を効率よく生かせるので、硬い土を掘る場合に向いています。

「引き鍬」と呼ばれる柄角が60度の鍬は、その名の通り土を寄せるのに使ったり、除草・柔らかい土に使うのに向いています。購入後ボルトで調整可能なタイプもあるので、自分の用途に合わせて選びましょう。

中には鍬をホームセンターで購入したい方もいるかと思います。ホームセンターでも鍬を購入が可能です。ホームセンターではラインナップに限りがありますが、家庭用の鍬も販売しています。ホームセンターで鍬を購入する場合、値段の目安は2,000円～4,000円くらいです。

100均のダイソーでは木柄草かき鍬を取り扱っています。長さは約26cmとコンパクトですが、ちょっとした家庭菜園や雑草に使いやすいサイズです。柄の部分は木製で握りやすい点がメリットです。税込み110円なのでとりあえず鍬を使ってみたい方にもおすすめします。

簡単に使える鍬ですが、いい加減な持ち方・使い方をしていると、腰や腕に余計な負担をかけてしまいます。使う時の姿勢も大切で、足をしっかり開いて前かがみになりすぎないよう気を付けるのがポイントです。

1. 利き手と反対の手で柄の先を握り、こぶし一つ程あけた下を利き手で握る
2. 脚を肩幅程度に開き、利き手と反対側の足を半歩後ろへ下げる
3. 脚の力を適度に抜き中腰になり、振り上げた反動と刃の重さを利用して土を耕す

鍬を長持ちさせるためには、使った後にお手入れをする必要があります。しっかりお手入れをして、長く快適に鍬を使いましょう。鍬のお手入れ方法を紹介します。

鍬を使用した後は刃に土がついています。鍬を使用した後は、まず水洗いして土や泥をきれいに落としましょう。泥と水分がついたままだと錆びの原因となります。泥や汚れには細菌が潜んでいる可能性があるので、しっかり汚れを落とすのが大切です。

水を使って汚れを落とした後は水分を拭きとり、風通しのいい日陰にかけておきましょう。床に放置したり、雨に濡れたりしないように気を付けてください。できれば汚れを落とした刃は布で保護するのをおすすめします。

鍬は刃が錆びたり柄の木の部分が腐ったりしないよう風通しのいい日陰で保管する必要があります。適切な場所に保管して、定期的にお手入れをしましょう。鍬は刃物なので、ある程度使うと消耗してしまいます。

刃を柄から外して、専用の砥石で研ぎ直せば切れ味が復活します。刃そのものが歪んでしまったり錆びてしまったりした場合には、刃を交換してください。

今回は、鍬の種類やおすすめ商品を紹介しました。鍬があると作業効率がアップし、より質のいい畑づくりが可能になります。鍬はそこまで高価なものではありません。最近はコンパクトで使い勝手のいい商品もたくさん出ていますので、ぜひ鍬を準備して、ガーデニングや家庭菜園を楽しみましょう。