薪割り機のおすすめ12選｜失敗しない選び方や電動薪割り機も！レンタルできる？

薪ストーブや焚き火に使う薪はどのように調達していますか？コメリなどのホームセンターやキャンプ場でも薪を販売していますが、毎回買うと割高なので自分で斧を使って割っている方が多いようです。しかし、大量の薪が必要だと斧では大変ですよね。

そんなときに活躍してくれるのが「薪割り機」なのです。斧で割るよりも効率的で、格段に薪割り作業が楽になります。また、電動薪割り機なら失敗のリスクもなくなります。とはいえ、電動式やエンジン式など種類が多いと、何を基準に選べばいいか迷ってしまう方も多いはず。

この記事では、薪割り機の選び方とおすすめ商品12選を紹介します。さらに記事の最後には、薪割り機を使用する際のポイントや、購入前のレンタルについてなど役立つ情報も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

薪ストーブは電気代や灯油代がかかりませんが、その都度薪を購入すると意外に費用がかかります。薪ストーブの使用時間による違いはあるものの1シーズンで考えた場合、薪代だけでも20万円前後することも珍しくありません。

薪割り機の価格はコンパクトなものであれば数万円、大型だと30万円以上のものもありますが、この先ずっと薪ストーブを使うのであれば、毎シーズン薪代がかかります。薪割り機の場合、価格は高いですが、安い丸太を買って自分で薪割りをした方がランニングコストもお得です。

薪ストーブや焚き火に使う薪は斧でも割れます。ですが、労力や時間を考えた場合、割り機であればほとんど手間はかかりません。また、大量の薪を必要とする場合でも、斧で割るより時短になりその分時間を有効活用できるいったメリットはたくさんあります。

電動式はコンセントから電源を取るタイプで、スイッチを入れてレバーを操作するだけでOKです。大量の丸太もあっという間に処理できるので、薪ストーブ用にたくさん薪を用意しておきたいときにも活躍します。

コンパクトサイズは置き場所も取らず、一般家庭でも使いやすいです。家庭用であれば100Vで使用できますが、大型の業務用は200Vなので家庭用のコンセントでは使用できない可能性があります。家庭用に大型を購入する際は電源を確認してください。

エンジン式はガソリンで動くので電源がない場所でも使用できます。エンジン式は3種類の中で最もパワーがあり、太い丸太や節のある丸太にも対応できるのがポイントです。パワーを重視して選びたい方にはエンジン式をおすすめします。

ただし、本体価格は少し高めで、動作音が大きいため住宅密集地では近所迷惑になる可能性があるので。エンジン式を選ぶのであれば、郊外や人気のない場所での使用をおすすめします。

キャンプ場で焚き火やバーベキューのときだけ薪を使いたいのであれば、手動式がおすすめです。電源も燃料も不要で動作音もないので、場所を選ばず使用できます。大量の薪が必要な場合には不向きですが、少量であれば十分対応可能です。

また、手動式には油圧で動かすものと、ハンマーを使うものとがあります。ハンマーを使うタイプは価格が安く斧で割るよりも手軽ですが、労力が必要になるので使いやすいと思う方を選んでください。

薪割り機の破砕力は、t（トン）で表示されます。目安は「5t→直径25cm・7t→直径35cm・10t→直径40cm」と覚えておきましょう。斧や鉈でも割れるナラやクヌギは5tでも十分対応できます。ケヤキ・クスノキ・カシといった少し硬い木材には7tがおすすめです。

いろいろな種類の木材を使用したいのであれば、幅広く対応できるよう破砕力に余裕のある10t以上を選んでください。また、破砕力に合わせてサイクルタイム（1回あたりにかかる時間）も確認しておくと安心です。サイクルタイムが短いほど時短になりますが、破砕力は低くなる傾向があります。

丸太を縦に置く縦割りタイプは、丸太を持ち上げずに済むので女性や年配の方にも使いやすいのがポイントです。さらに、枝付きの丸太や湾曲した丸太にも対応できます。ただし、丸太をセットする際に腰をかがめなければならないものもあります。また、割って小さくなった薪を割る際は、倒れたり飛んだりするので少し距離を取っておくと安心です。

メーカーやモデルによる違いはありますが、機械が丸太を持ち上げてくれるモデルであれば立ったまま作業できます。ただし、丸太を持ち上げる機能が搭載されていないモデルは、自分で丸太を持ち上げる必要があるので要チェックです。また、丸太を乗せたとき転がり落ちないよう、ガードが付いているかも確認してください。

斜め割りは3種類の中で最も安定性に優れています。斜め割りはあまり数が多くはないものの、メーカーによっては、縦・斜めの2wayや、縦・横・斜めのすべてに対応できるモデルもあるので、用途に合わせて見極めてください。

薪割り機は基本的に2分割するアタッチメントが標準装備されています。2分割でも斧で割るよりは効率が上がりますが、1度に4分割できる十字アタッチメントがあると、さらに効率アップになります。欲しいモデルに十字アタッチメントが付属しているか、付属していない場合は別売りのものがあるかもチェックしておきましょう。

破砕力が低めのモデルでも太い丸太をいとも簡単に割るのですから、安全性は要チェックです。慣れるまでは操作を間違えることもありますので、誤作動防止機能が搭載されているものをおすすめします。スイッチが入っていても、レバーを引くかフットペダルを踏まないと動かないような機能があれば、うっかりミスによる事故を防げます。

横割りや斜め割りのタイプを使用する際は台に丸太を乗せますが、転がったり落下したりする危険性があります。また、縦割りタイプは細くなると作業中に薪が倒れる可能性があるので確認が必要です。落下防止フレームや転倒防止フレームがあれば、安全に作業できます。

薪割り機はサイズが大きくなるほど重量も重くなります。作業場に固定して使用するのであれば問題ありませんが、移動させる前提がある場合はタイヤ付きがおすすめです。タイヤがついていれば重くても楽に移動できますし、途中で薪割り機の位置を変えたいときにも容易です。より安全に使用したいのであれば、ノーパンクタイヤを装備したモデルを選びましょう。

プラウは新潟県上越市にあるホンダウォークが手掛ける、農業用機械の販売・修理・住宅設備の販売取り付けを行うメーカーです。薪割り機は9機種展開しており、（2021年4月時点）それぞれに破砕力やサイクルタイムは違います。輸入品も扱っていますが、中間業者を通さずリーズナブルな価格で提供しているのも魅力です。

和光は東京都品川区に本社を置く、農業・林業用品を扱うメーカーです。薪割り機は電動とエンジンの2種類を展開しており、5.5tや7tのコンパクトモデルから、10tや12tの大型モデルまで用途に合わせて選択肢が豊富に揃います。パワーを重視して選びたい方におすすめです。

シンセイは国内向けの農業用資材の開発と販売、国産の堅薪・炭・わらの販売を行うメーカーです。電動薪割り機はコンパクトで扱いやすい4tから13tまで、数種類扱いがあります。日本製のなかでも比較的手が届きやすい価格なので、初めてでも購入しやすいのが魅力です。国内メーカーから選びたい方にもおすすめします。

学校行事など大きなイベントでのキャンプファイヤー等、薪が大量に必要な時には小型の薪割り機ではとても間に合いません。その場合は、業務用を扱うZenoah（ゼノア）の薪割り機がおすすめです。

30T以上の高い破砕力を持つ大型の薪割り機もありますが、サイズが大きく価格も高額で一般人向けではありません。性能・価格ともにプロ仕様のため、業務上で薪割りが必要なショップなどにおすすめします。

和コーポレーションは、業務用の農林業用小型機器の開発設計を行う国産ブランドです。薪割り機のラインナップは、電動式からエンジン式そして、薪割り機に使う補助器具など豊富なバリエーションが特徴です。

薪割り機は、実店舗ではコメリなど農機具を扱うお店で販売されています。農機具を扱うお店があるのは郊外や地方が中心のため、近隣に店舗がない場合は楽天などECサイトでも販売されているのでチェックしてみましょう。

楽天などのECサイトでは、新品のほかにも中古の薪割り機が販売されています。キャンプに行くときにたまに使用する程度なら、価格の安い中古品の中から探してみるいのもおすすめです。

薪割り機の使い方を紹介します。まず、薪割り機を安定した平らな場所に置きます。次にコンセントにつないで、薪割りプレートに薪を置きます。モータースイッチと油圧コントロールレバーを押すと薪を切る動きをします。モータースイッチと油圧コントロールレバーから手を離すと、切断カッターは元の位置に戻るのでこの作業を繰り返します。

薪割り機はパワーがあるので太い丸太もサクサクと割れますが、使用する際は安全面への配慮が必要です。安全に作業するためにも、ゴーグル・ヘルメット・マスク・手袋を装備しましょう。また、重い丸太や薪を持ち上げたり運んだりするときは、滑らない靴がおすすめです。

大きい音がでるエンジン式は、騒音対策に耳栓が有効です。さらに、大きめのシャツやゆとりのある服は、機械への巻き込みの危険性があるので、可能であれば作業着かだぶつきのない服を着用してください。

薪割り機はレンタルできるのをご存知でしょうか？農業機器を扱う会社や薪ストーブを販売するショップなどでもレンタルを行っています。業務用のパワフルなモデルは魅力的ですが、買ってから後悔しても簡単に買い替えや処分ができません。まずはレンタルで試してから購入を検討するのもおすすめです。

薪ストーブや焚き火に使う薪の調達に苦労したり費用がかかったりとお悩みの方には、薪割り機をおすすめします。斧で割るよりも作業効率が格段に高まり、毎回薪を購入するよりもランニングコストも抑えられてお得です。紹介した情報を役立てて、最適な薪割り機を見つけてください。