パイプレンチのおすすめ13選｜傷つけない方法・ダイソーにも売っている？

丸いパイプ管の整備をしたい時に滑ってしまって上手く行かなかったことはありませんか。パイプレンチを使えば滑りやすい形状のパイプもしっかり掴みやすいです。パイプレンチは滑り止め用の構造が取り入れられているので、配管整備に適します。

またパイプレンチは3つの種類に分類され、それぞれ適した用途や強みが異なるのもポイントです。パイプレンチを選ぶ時には、サイズの規格の呼び方をチェックすると適した製品をチョイスしやすくなります。

こちらの記事では、パイプレンチの上手な選び方や使い方・メンテナンスのコツについて紹介しています。プロ用パイプレンチやおすすめな製品の実例も説明しているので、パイプ整備を自分でコスパ良く済ませたい方はぜひ参考にしてみてください。

パイプレンチは配管工事の際にパイプを掴み・回転させて取り外し・交換をする用途で使える工具です。特にパイプレンチは2か所の歯部に滑り止め加工が施されているため、通常のレンチと比べるとよりしっかりとパイプを掴みやすいという魅力があります。

パイプは角がなく丸みを帯びた形状なので滑ることがありますが、溝が小さなパイプレンチであればパイプを傷つけずに掴めるのが利点です。配管工事を自身で行えれば、よりコストを掛けずに自身の好きなタイミングでメンテナンスができます。

パイプレンチの型式にはトライモ型・リッジ型・ステルソン型という3種類が挙げられます。日本では中でもトライモ型が一般的で、フレームに付いた丸型のナットを緩める・締めることで上あご部分の操作ができるのが特徴的です。

上あご部分を動かせば、パイプの大きさに合わせて適したサイズに調整が行えます。リッジ型は国内での取り扱いが少なく、フレームが一体となっているのが違いです。

白管用は一般的なパイプレンチとして、パイプを掴む力が強い構造になっています。歯は粗い作りなので、ガスや水道に使われる丈夫な亜鉛メッキ製の白管に対して作業可能です。またパイプに傷が付いても問題が発生しにくい解体工事の際に便利に扱えます。

重量が軽い製品が多いのもポイントで、長時間使っても手が疲れにくいため、初めてパイプレンチを購入する方にもおすすめなタイプです。

コーナー用のパイプレンチはモンキーレンチのように上向きに開口部が設けられた設計となっています。白管用とは異なり、狭い箇所や入り組んだ部分にあるパイプにも差し込んで作業がしやすいのがメリットです。

具体的には、天井・壁・床面などに設置があり通常のレンチでは手が届きづらい場面で活躍します。よりさまざまな場面に対応できるレンチがほしい方におすすめです。

被覆管用のパイプレンチは歯の部分に施されている滑り止め加工がより細かく作られていて、配管に傷を付けづらいという強みがあります。通常の白管用レンチと比べると力を入れても傷が発生しづらいため、交換後の新品のパイプの設置などに役立ちやすいです。

また、コーナー部分にも使える兼用タイプの販売もあり、多用途に使えるレンチを探せるというメリットもあります。

レンチが対応できるパイプのサイズをチェックする際には、規格の呼び方を把握しておくと正しく判断しやすくなります。パイプのサイズやレンチの開口部が対応できる範囲は15AといったJIS規格で表記されることが多いです。

呼び径と外径の関係は以下の表のように判断ができます。

パイプレンチの長さも実寸サイズではなく、パイプを挟んだときの全長を示す呼び寸法で表記されていることが多いため注意が必要です。

より丈夫なパイプレンチを取り入れたい場合、アルミ・ステンレス素材を用いているかチェックしましょう。どちらも錆に強い素材なので、水回りの配管工事に活用しやすくなります。また焼入れ加工が施されている場合、より摩耗しづらく錆に強いレンチとして役立ちやすいです。

またパイプレンチの強度は、JIS規格でHと表記されていれば強力級・Nと表記されていれば普通級であると判断できます。

目盛りが付いた設計であれば、パイプの直径をより正確に測りやすくなるのがメリットです。パーツのサイズを測りたい時にはメジャーを活用するのも手ですが、丸みがあるパイプに対しては密着させてもあまり正確な直径を測れません。

パイプレンチに目盛りが付いていれば、実際にパイプを挟んだ状態で直径を測定できるため、スムーズに直径がどのくらいか判断できます。

長時間作業をする場合には、軽量なアルミ製のパイプレンチがおすすめです。通常のパイプレンチは大型な分重量があり、長時間使っていると手首に負担がかかることがあります。配管工事に長く取り組みたい方や、作業に慣れていない初心者の方はアルミ素材を選んだ方が疲労が溜まりづらいです。

重量がある頑丈な素材は力を入れてパイプを掴みたい時に便利ですが、カジュアルな用途であればアルミ素材でも問題なく活用できます。

グリップに樹脂コーティングがされているか確認すれば、滑らずにしっかりと握りやすいパイプレンチを探せます。グリップ部分に樹脂コーティングがされていない場合、扱いに慣れていないと手が滑り力を加えづらくなるため、作業の効率が悪くなりやすいです。

また、グリップ部分が金属だと寒い季節には冷えがダイレクトに伝わりやすく、手がかじかむ場合があります。樹脂コーティングのグリップであれば手のかじかみで作業しづらい、という事態を避けやすいです。

LOBSTER（ロブスター）は株式会社ロブテックスのメーカーです。創業1888年のモノづくりのプロフェッショナルで、耐久性が高いのが特徴で、長く愛用できます。商品の規格が豊富で、目的に合わせたパイプレンチが購入可能です。取扱店情報もあるので、購入を検討する人はチェックしてみてください。

TONE（トネ）は1938年に高級工具メーカーとして設立されました。国産の高品質なパイプレンチを探せるのが魅力です。価格設定はやや高めですが、安心して長く使える工具を取り入れられます。

公式サイトでは購入前に取扱説明書の確認ができ、初心者向けのコラムも掲載されているため、使い方のコツを手軽に調べたい方にもおすすめなメーカーです。

MCC（松阪鉄工所）は日本で初めてパイプレンチの製造を始めた歴史があるメーカーです。さまざまな種類のパイプレンチを販売しているため、自身の用途に適した高品質な工具を探せます。また、公式サイトでは取扱説明書・仕様が確認可能なので、購入前にどのように使えばいいか調べやすいです。

パーツリストを公開しているため、製品の構造を理解しやすいという強みもあります。

パイプレンチを初めて買う方など、できるだけ費用を抑えたいなら100均のダイソーで購入するのもおすすめです。商品サイズは6cm × 2.5cm × 25cmで、つかめる菅は3cmとコンパクトサイズです。ナットを回せば調節できるので、初心者におすすめです。

パイプレンチのおすすめな商品は13個です。こちらでは、以下の3つに分類して製品の魅力を説明します。

• 白管用
• コーナー用
• 被覆管用

パイプレンチの使い方について知れば、どのように扱えばいいか購入前にイメージしやすいです。こちらでは以下の2つに分けて使い方を説明します。

• パイプの回し方
• パイプの外し方

パイプを掴む前に、開口幅を調整するために丸ナットを緩めて、実際のパイプの直径よりも一回り大きめに広げます。その後パイプを掴んだら、丸ナットを締めて固定しましょう。パイプを回す際には一定の方向に向けて押して締め付けるように注意します。

パイプを外したい時には、パイプを締める際とは逆の方向になるようにパイプレンチを回転させます。回す方向を逆にしたい場合には、パイプレンチの向きを逆さにすることで希望の方向へ回せるのがポイントです。パイプを持ち上げるように意識しながら回したら、パイプレンチの上あご部分を開口部に向けて回せば、レンチからパイプが外れます。

パイプレンチの可動部を動かしてみて、スムーズに動かしづらい部分がないかチェックしましょう。開口部のチェックは特に重要です。開口部の幅調整が問題なく行えるか定期的に確認することで、配管工事時にパイプを固定できず滑る、というトラブルが発生しにくくなります。

幅調整用のスクリューには定期的に油を差し錆びつきを防ぐことも大切です。

柄が曲がっていないかさまざまな角度からチェックしましょう。パイプレンチは無理な方向に使ったり大きな重機などの下敷きになると柄が曲がる場合があります。柄に曲がりがあると力を入れても正確な方向にパイプを回しづらくなり、作業を進めづらくなるため修理が必要です。

パイプレンチを使っているとパイプの塗装や削れたくずなどが歯の溝部分に詰まることがあり、そのままにしていると固まって、パイプに歯をしっかりと噛ませづらくなります。作業後には歯の溝のごみを取り除き、固まっているごみがある場合はカッターなどを用いて剥がすようにしましょう。

配管に傷を付けないようにしっかりと対策したい場合、ゴムパイプレンチと呼ばれることもあるベルトレンチを使うのも手です。ベルトレンチは、通常のパイプレンチとは違い上あご部分にベルト状のゴムが付いています。

パイプにゴムを巻きつける形で回すため傷は付きづらいですが、通常のパイプレンチのようにしっかりとは掴みづらく、強力に回せない点に注意が必要です。

パイプレンチを使って配管整備を進めましょう。パイプレンチを探す際には、サイズと規格の呼び方・強度や耐久性・目盛りやグリップの樹脂コーティングの有無をチェックすることが重要です。自分が扱いやすいパイプレンチで配管工事をより手軽に行いましょう。