集塵機のおすすめ10選｜ネイル・プラモデル・ガンプラに使える卓上集塵機も！

材料を加工するDIY作業ではゴミが発生します。作業場所を清潔に保つため、作業後には掃除をしなければいけません。しかし、作業に伴って発生するゴミの処理を面倒に感じている方は多いのではないですか。作業後の清掃はできるだけ楽に済ませたいですよね。

集塵機なら効率良く大量のゴミを回収でき、ガンプラなどのプラモデルやネイルなど、細かいゴミが多く出る作業で大活躍してくれます。また、機種によっては液体の吸引もでき、濡れたゴミを片づけたい場合に便利で、粉じんが舞うのを防げるため、健康被害対策にも重宝します。

今回は、家庭用として使える集塵機選びのポイントについて解説します。また、有名メーカーを中心としたおすすめの集塵機を10選ご紹介し、掃除機で代用できるかなども解説するので、ぜひ最後までチェックしてください。

集塵機は空気中に飛散する粉じんや床のゴミを吸引する機械です。空気とともに粉じんを吸い込み、内部のフィルターが粉じんをキャッチします。その後、空気を外部に排出する仕組みです。粉じんだけでなく、液体を吸い込める集塵機もあります。

掃除機に比べて吸引力が弱いものの、風量が大きいため大量の空気を吸い込める上に目詰まりしにくいのが特徴です。また、集塵機には容量の大きな機種がたくさんあります。大容量の業務用集塵機も多くリリースされており、広い作業場所の掃除におすすめです。

粉じん専用タイプは、その名のとおり粉じんを回収する目的に特化した集塵機です。木材の切断や穴あけなど、木工作業により発生する粉じんに備えたい方に適しています。

電動工具に取り付ければ、空気中に粉じんが舞う心配がありません。小型で持ち運びしやすい機種が多いのも特徴です。ただし、木片などの固体は吸い込めない点に注意しましょう。

乾式専用タイプは粉じんだけでなく、ある程度の大きさのあるものも吸引できるタイプです。木片やカンナの削りカスなども回収できます。粉じん対策だけでなく、作業場所の床掃除までこなしたい方におすすめです。

ただし、乾いたものしか吸い込めないデメリットがあります。作業場所の床掃除をするときは、床が濡れていないか確認しましょう。

乾湿両用タイプは、目が粗いフィルターが採用されています。濡れたゴミや水を吸引できるため、水回りや湿気の多い場所の掃除におすすめです。ゴミの上に水をこぼした場合も、乾かさずにそのまま回収できます。

ただし、粉じんがフィルターの目を通過する点に注意が必要です。粉じんを吸い込み続けるとモーターに粉じんが入り、故障する場合があります。

卓上集塵機は軽量かつコンパクトサイズの集塵機です。本体の上に手を乗せて作業すれば、手元で発生するチリが飛び散りません。ネイルの手入れで発生するチリの吸引に適しており、ネイル用として発売されている機種も多いです。

また、プラモデル（ガンプラ）製作時にも使えて、持ち運びしやすく簡単に作業場所を移動できます。ただし、容量は小さいので発生するチリが少ない作業で使いましょう。

電動工具の使用で発生する削りくずを回収するのが目的なら、電動工具に取り付けられる機種を選びましょう。電動工具での材料加工と同時に粉じんを吸引できるので、後片づけが楽になります。

基本的には、同じメーカーの電動工具であれば問題なく取り付けが可能です。異なるメーカーの電動工具を使う場合は、必ず取り付け用ホースの口径を確認しましょう。

コンセント式は対応機種の多い従来型の連動方式です。集塵機側の電源コードをコンセントに挿し、電動工具側のプラグを集塵機に挿せば使用できます。

ただし、すべての電動工具と接続できるわけではありません。連動できるか判断するために、集塵機の対応消費電力を確認しましょう。電動工具の消費電力が対応消費電力の範囲に収まっていれば、連動が可能です。

無線式は2017年に登場した新しい連動方式です。Bluetoothを利用した無線通信で連動させます。電源コードの接続が不要なので、機器の周辺がすっきり片付くのがメリットです。

無線連動方式の登場により、さまざまな工具との連動が可能になりました。なお、別途Bluetoothユニットの購入が必要な場合があります。

吸引仕事率は吸引力を示す指標です。集塵機の吸引仕事率は50～300W程度の場合が多く、吸引仕事率が高いほど効率よく掃除できます。

一般的に、吸引仕事率の高い機種は業務用の機種に多いです。床に落ちたゴミを回収するなら、最低でも吸引仕事率が100W以上の機種をおすすめします。一方、電動工具に取り付ける場合は50W程度であっても問題ありません。

容量は回収できるゴミの量を表します。容量が大きい機種なら、こまめにゴミを捨てる必要がありません。工場など広い作業場所で集塵機を使う場合は、20L以上の容量がある機種をおすすめします。

それに対して、一般家庭で趣味のDIYに使うなら10L以下で十分です。容量が2Lほどのコンパクトな集塵機なら、小型かつ軽量なので楽に持ち運べます。

付属ノズルの種類が豊富であれば、隅々まで素早くきれいに掃除できます。掃除機に多く採用されているT字のノズルは、広い範囲を効率よく掃除したいときに便利です。

隙間ノズルは細長い形状なので、狭い場所のゴミをきれいに回収する目的に使えます。ブラシの付いたノズルが付属している機種もあり、カーペットや絨毯などの掃除におすすめです。

ローラー付きの集塵機は、移動しながら掃除したい場合に便利です。一般家庭に普及しているキャニスター掃除機のように使えます。重たい集塵機もスムーズに動かせるので、広範囲の掃除におすすめです。

ただし、あらかじめ床の状態を確認する必要があります。凹凸のある場所では思うように動かせない場合があるので注意しましょう。

リュック型は、背負って使えるタイプです。2～6L程度の容量でサイズが小さく作られています。そのため、狭い作業場所を移動しながら掃除する目的におすすめです。容量が小さいので、大量のゴミを吸引する場合はこまめにゴミを捨てる必要があります。ゴミの量が多くない場所で使う場合は、非常に使い勝手のいい集塵機です。

スティック型は本体とノズルが一体となった細長い形状が特徴です。立てた状態で収納でき、狭いスペースにも収まります。片手で使うのを想定されているので、軽く扱いやすいのもメリットです。

ただし、容量は1L未満である場合が多いので、1度に大量のゴミは吸えません。手軽に取り出せるので、少量のゴミを素早く回収するような使い方がおすすめです。

据え置き型は、箱のような形状の集塵機です。業務用としてリリースされており、容量が大きく強い吸引力でゴミを回収できます。大型なので一般家庭での使用には適していません。

移動しにくいので、工場内の決まった場所に設置する使い方に向いています。基本的に価格が高く設定されていますが、少しでも性能のいい集塵機を使いたい方におすすめです。

集塵機を稼働させると必ず音が出ます。同時に電動工具を使う場合は電動工具の音も加わり、うるさく感じる可能性があります。そこで、屋内での作業には小型の静音集塵機がおすすめです。

室内に大きな音を響かせず、快適に作業できます。静かな集塵機を選ぶなら、65dB以下を目安にしてください。65dBは自動車の車内や洗濯機と同程度の音量です。

マキタは非常に知名度の高い電動工具メーカーです。プロ仕様のモデルから、一般家庭でのDIYに適した機種まで多彩な製品があります。集塵機は粉じん専用タイプから乾湿両用タイプまで、バリエーションが豊富です。

また、2017年に初めて無線連動式の集塵機をリリースしたメーカーでもあります。幅広いニーズに応えてくれるのがマキタの魅力です。

アマノは、主に業務用機械を取り扱っているメーカーです。集塵機については、業務用の据え置き型の製品が多くリリースされています。大型の高性能な機種が多く、工場への設置におすすめです。

また、一般家庭で使いやすい集塵機も扱っています。家庭内で容量の大きな集塵機を使いたい方は、アマノの製品もチェックしてみましょう。

ハイコーキはかつて日立グループに属していたメーカーです。プロ用からDIY用までさまざまな電動工具を発売しているだけでなく、芝刈機や植木バリカンなど園芸用の工具も扱っています。

集塵機のラインナップも豊富に揃い、小さく軽い機種から広範囲の清掃に適した大容量集塵機まで多彩です。無線で電動工具と連動する集塵機もリリースしています。

リョービはパワーツール（電動工具やガーデン機器など）や建築用品などを扱うメーカーです。パワーツール事業は、2018年に京セラへ譲渡されています。集塵機については乾湿両用のローラー付きの機種が多いです。

吸引仕事率が280Wのパワフルな集塵機もあります。水気の多い場所で、広範囲を効率よく掃除したい方におすすめです。

ケルヒャーはドイツに本社を置く清掃機器メーカーです。高圧洗浄機やスチームクリーナーなど、さまざまな種類の機器を取り扱っています。

集塵機に関しては、ローラー付きの乾湿両用タイプの機種が多いのが特徴です。30Lを超える大容量の業務用集塵機もリリースしています。そのため、広い作業場所を清掃したい方におすすめです。

ボッシュはドイツに本社があり、自動車整備機器や電動工具などを扱うメーカーです。集塵機については、主に10L以下の小容量の機種をリリースしています。

そのため、家庭内でのDIYに伴う清掃作業におすすめです。また、ボッシュ製の集塵機にはコードレスの機種もあります。作業場所をすっきりさせたい方は、ボッシュの集塵機をチェックしてみましょう。

集塵機は改造や自作も可能です。さまざまなパーツを利用し、自分好みの集塵機に改造・自作をする方もいます。サイクロン式へ改造して吸引力を上げることもできるので、興味のある方は作業方法を調べてみましょう。

ただし、集塵機の改造は初心者や知識のない方にはおすすめできません。知識を持たずに作業すると、集塵機が壊れる恐れがあります。

細かいごみを瞬時に集めてくれる集塵機は、掃除機で代用するのも不可能ではありません。ですが、家庭用の掃除機はフィルターが業務用に比べると小さいので、代用する際にはしっかりとしたメンテナンスやお手入れが必要です。

目詰まりを避けるためにも、使用後にはフィルターの掃除は欠かせません。また、紙パック・ダストボックスなどに溜まった集塵は、その都度捨てるように心がけましょう。

材料の加工で発生する粉じんは人体に悪影響を与えます。粉じんを吸い込みすぎると、肺炎やじん肺などの健康被害を引き起こす恐れがあるので注意してください。

そのため、健康被害の予防策として、以下の点に気を付けてください。

• 電動工具に集塵機を取り付ける
• 常時換気を怠らない
• 保護メガネをかける
• マスクを着用する

木材を加工すると粉じんが発生します。集塵機を使わないと後片づけに手間がかかるだけでなく、健康被害のリスクも発生するので注意が必要です。集塵機はバリエーションが豊富なので、自分向きの機種を見つけるためのポイントを把握しましょう。ぜひ、集塵機を活用して快適な作業環境を保ち、DIYを楽しんでくださいね。