家庭用の小型耕運機おすすめ12選｜コーナンのレンタル・深く耕せるミニ耕運機も

耕運機は畑を効率的に耕すのに役立つ装置です。トラクターと異なり、運転席に搭乗せず操作できるのが特徴です。耕運機のような農業機械は大きな畑を整地するために使われるイメージが強いですが、家庭向けのミニ耕運機も販売されています。

鍬（くわ）などの農作業用品と比較すると高価で、大型のものになると10万円以上かかります。そのため、耕運機選びで失敗したくない人も多いでしょう。そこで今回は、耕運機の選び方に加えて、メーカーごとの耕運機の特徴を詳しく解説します。

さらに、パワフルで使い勝手に優れた耕運機のおすすめ商品12選や、中古の耕運機をお得に手に入れる方法もご紹介します。また、最近ではコーナンなどの商品をレンタルすることもできます。ぜひこの記事を参考に、耕したい土地に合った耕運機を選んで快適に畑を整地してください。

リアロータリー式は名前通り後ろにロータリーが付いているタイプであり、大型の耕運機によく使われる耕運方式です。強力な大排気量のエンジンを搭載できる上に、重心がハンドルの近くにあるため、広い畑も効率良く楽に耕せます。

ただし、他の耕運方式と異なり回転する刃物が足元にあるので、注意して操作を行う必要があります。また、車軸ロータリー式の耕運機に比べて価格は高価です。

フロントロータリー式の耕運機は後輪と前輪の間にロータリーがあるため、重量バランスに優れているのが特徴です。出力が大きく土を耕しやすい上に足元にロータリーがなく安全性も高いので、畑を耕すことに慣れていない初心者の方にもおすすめです。

後輪側に重心があることから前側にあるロータリーを持ち上げやすく、方向転換も楽に行なえます。そのため、畑の隅の部分をしっかり耕せるのもメリットです。

車軸ロータリー式は家庭用の小型耕運機によく用いられている耕運方式であり、他のタイプと違って前輪がないのが特徴です。コンパクトで持ち運びやすい製品が多く、ハンドルの折りたたみ機能が付いたものは軽自動車にも積めるため、場所を選ばずに畑を耕したい人におすすめです。

リーズナブルな製品が多くメンテナンス性に優れた充電式やガス式の製品も存在するので、家庭菜園を手軽に行いたい方にも適しています。

電動式の耕運機にはコードに接続して電気を供給するコード式の製品と、バッテリーを動力源とする充電式の2種類があります。コード式では使える範囲に制約があるので、ベランダ以外で耕運機を使う機会がある人は、充電式の耕運機を選びましょう。

燃料式の耕運機に比べて動作音が静かでメンテナンスの手間もかからないので、手軽に使えるのがメリットです。比較的安い値段で購入できる製品が多いことから、初心者の方にもおすすめできます。しかし、出力が小さく駆動時間も短いため、広い畑を耕しづらいのが欠点です。

ガス式の耕運機はカセットガスのボンベを動力源とするため、ガソリン式の耕運機に比べて燃料の交換を簡単に行えるのが特徴です。充電式の耕運機に比べてパワフルな上に燃料の管理も簡単に行えるので、使い勝手を重視する人に向いています。排気ガスもクリーンで嫌な臭いが発生しづらく、住宅街でも利用しやすいのも魅力です。

ガソリン式の耕運機は電動式やガス式の製品に比べてパワフルで、大きな畑も楽々耕せるのが特徴です。製品によって使用燃料が異なり、軽油・混合ガソリン・レギュラーガソリンの3種類のタイプが存在するので、利用する燃料の種類を確認する必要があります。

軽油以外は常温で揮発するため、ガソリンを抜く手間がかかる上に使用期限内に定期的な燃料交換が必要になります。そのため、耕運機を使う機会が少ない人には不向きです。

コード式以外の耕運機では連続稼働時間に制限があるので、出力が不足していると畑全体を耕せません。そのため、耕したい畑の大きさを考慮して、耕運機のパワーを決める必要があります。

耕運機の出力に対する、最適な耕作面積は以下の表の通りです。30坪以上の畑を耕したい場合は、高出力なガソリン式の耕運機を選びましょう。

乾燥した柔らかい土であれば耕運機が軽くてもしっかり耕せますが、粘土質の土では跳ね返されてしまい深く耕しづらいです。そのため、硬い土を耕したい場合は重さのある耕運機を選んでください。体重をかけずに畑を深く耕したい人は、重量が30kg以上あるリアロータリー式の耕運機がおすすめです。

耕幅とは一度に耕せる土の幅の大きさを指します。耕幅が広いほど耕せる面積が大きくなるので、少ない往復数で畑全体を耕せます。ただし、耕幅が広いと小回りが利きづらくなるため、畑の大きさに合わせてローター幅を選ぶ必要があります。

家庭菜園を行う方は取り回しやすく畑の端も耕やせる、耕幅の狭い小型耕運機がおすすめです。耕幅には30〜60cm程度のものまであるため、ご自身の菜園の広さに合わせ、小回りが効くサイズのものを選んでください。

耕運機のハンドルの形状はY字型ハンドルとループ型ハンドルの2種類に大きく分けられますが、家庭用の小型耕運機ではY字型ハンドルを搭載したものが多いです。ループ型ハンドルの方が持ちやすい・また腕の弱い方でも使いやすいものの、操作性を重視する人には操縦レバーを動かしやすいY字型の製品がおすすめです。

また、手を離すと自動的に動作が止まるクラッチレバーが付いた耕運機であれば、暴走する心配がありません。さらに、旋回レバーが付いていると小さな力で楽に方向転換できるため、女性に特におすすめです。

耕運機を遠くの畑に持ち運ぶ場合は、耕運機の本体サイズと車のトランクの収納サイズを考慮する必要があります。小さく折り畳めるY字ハンドルが付いた耕運機であれば、車のトランクにも入れられる上に収納場所にも困りません。ただし、耕運機によってはミニバンにしか乗せられないものもあるので、対応車種も確認する必要があります。

耕運機の中には畑の溝掘りを行える畝立てや、除草用の爪等のアタッチメントが付属した製品が存在します。除草用のアタッチメントが付属した製品であれば草刈り機を使わずに草を取り除けるため、雑草を取る手間を省きたい人におすすめです。対応するアタッチメントの種類は製品ごとに異なるので、利用用途に合った耕運機を選びましょう。

クボタは世界的に有名な農機メーカーであり、耐久性が高く故障しにくいことで定評があります。家庭菜園向けの小型の電動耕運機からプロの農家でも使える高性能な製品まで、ラインナップが充実しています。

値段が高く手が届きづらいものの高出力な製品を数多く取り揃えているので、パワフルな耕運機を求めている人におすすめです。

車やオートバイの大手メーカーであるホンダは、ガソリン式のミニ耕運機の品揃えが充実しています。ただしカセットガスで動くピアンタも人気があります。多種多様なアタッチメントを取り付けられる上に軽量コンパクトで乗用車にも乗せられるので、使い勝手のいい耕運機を求めている方におすすめです。

国内で二番目に高い農機具のシェアを誇るヤンマーは、機能性が高く故障しにくい耕運機を販売しています。旋回や移動等の基本操作を行いやすい上にワンタッチで操作を行える機能も搭載されているので、操作性に優れた耕運機を求めている人におすすめです。メンテナンス性も高く耕運機のお手入れを行いやすいため、初心者の方にもおすすめできます。

大手電動工具メーカーであるマキタは、パワフルなエンジン式の耕運機だけでなく、メンテナンス性に優れた充電式の製品を販売しています。本体がコンパクトな上に折りたたみハンドルを搭載しているため、車で持ち運べる耕運機を探している人におすすめです。軽量で取り回しやすいので、力のない女性の方にも向いています。

耕運機ですが、実際にどこで買えるのか気になりますよね。耕運機はカインズ・ナフコ・コメリなどのホームセンターで購入できます。また、メーカー直営店でも購入可能です。どちらも、実際の商品を直接見られるので商品選びがしやすいのがメリットになります。

ほかにも、ネット通販での購入も可能です。ネット通販ではセール価格で購入ができる場合があるのと、豊富な商品の中から選べるメリットがあります。

中古農機市場の他に、ネットオークションやジモティーで価格の安い古い世代の耕運機が販売されています。各購入手段の特徴を表にしてまとめたので、中古の耕運機の購入方法を理解して耕運機を安くお得に入手してください。

大型の耕運機を買うと数十万円かかるため、なかなか購入に踏み切れない人が多いと思います。そんな人におすすめなのが、農機具のレンタルサービスです。JAやコーナンで耕運機を1日レンタルすると、数千円程度で耕運機の使い勝手を把握できるので、購入したい機種をレンタルできる場合は積極的に活用しましょう。

耕運機にはさまざまなタイプの商品が存在しますが、出力の大きい製品であるほど、高価でサイズが大きくなる傾向にあります。耕運機の選び方について詳しく理解した上で、耕したい畑の大きさに合った製品を購入し、手間をかけずに農作物を育ててください。