【2024年最新】おすすめのハンダゴテ10選｜温度調節機能付きも

ハンダゴテは金属の接合に欠かせないアイテムです。学校の授業で使ったことがある人も多いのではないでしょうか。金属を溶かすための道具と思われがちのハンダゴテですが、アクセサリーやラジコンのような金属接合以外にも使用でき、DIY作業の幅が広がります。

ダイソーでも販売されている身近な工具ですが、金属が溶ければいいわけではありません。ハンダゴテの中には適温になるまで時間がかかるモデルや、重くて使いにくいモデルなどもあります。使いやすいモデルを選べば、作業効率をあげて快適に作業できます。

ハンダゴテには加熱方法や搭載機能などさまざまな違いがあり、多彩なモデルがあるため、自分に合ったモデルを見つけるのは大変です。本記事では、ハンダゴテの選び方やおすすめの製品を紹介します。ぜひ参考にしてください。

ハンダゴテとは、ペンのような形状の先端が高温になる工具です。一般的にはハンダを溶かすのに使用されますが、その他にハンダゴテにはどのような使用法があるのか紹介します。

電子機器に使用される電子回路の配線を自分で修理・作成できます。メーカーに修理に出すと時間やお金がかかるため、ある程度の知識があるなら自分で修理した方がお得です。ただし、自分で修理をした場合は保証の対象外になることも多いため、あらかじめ確認してください。最初はジャンク品で修理の練習をするのがおすすめです。

ハンダゴテは金属を溶かすだけでなく、高温を利用して焼く作業もできます。ステンドガラス・ウッドバーニング・アクセサリーなどにも使われ、DIY作業やハンドメイド製品の作成も可能です。ハンダゴテでロープを焼き切ると切断面がほつれないため、園芸ネットや漁に使用する網などを作るときにも役立ちます。

ハンダゴテはコテ先の付け替えができるため、先端をナイフに付け替えてプラモデル作りに使用されることも多いです。熱を利用してパーツを外すため力が全く必要なく、パーツが破損する危険がありません。また、バリ取りにも使用できます。

ハンダゴテにはニクロムヒーターとセラミックヒーターの2種類の加熱方式があり、作業に合う方を選ぶのが重要です。それぞれの特徴を紹介します。

ニクロムヒーターは、コテ先の外部に巻き付けたニクロム線からの伝熱でコテ先を加熱する方式です。セラミックヒーターよりも価格が安いモデルが多数あります。

ニクロムヒーターは、温度の上昇が遅く、調整もしにくいのがデメリットです。ウッドバーニングやプラモデル作成のようなハンダを使わない作業に向いています。ニクロムヒーターのでハンダ付け作業をするときは、5分以上待ってコテ先をしっかり温めてから作業してください。

セラミックヒーターは、セラミックで覆われたタングステン製のヒーターがコテ先に内蔵されており、内側から加熱する方式です。ニクロムヒーターよりも小型なモデルが多く、機能も充実しています。しかし、ニクロムヒーターより価格が高くなるのがデメリットです。

ハンダ付けはハンダゴテの温度を一定に保つことが最も重要なポイントです。コテ先の温度を適温にしないとハンダがきれいに溶けず、うまく接合できません。ハンダがきれいに溶ける温度は250℃です。そのため、コテ先を300〜350℃に保つ必要があります。ニクロムヒーターは温度調整が難しく、ハンダ付けのような繊細な作業をするならセラミックヒーターがおすすめです。

コテ先の設定温度は作業内容や溶かす金属によって変わるため、毎回適切な温度になっているかを判断するのは難しいです。コテ先の温度を簡単に安定させたいのであれば、温度調整機能があるモデルを選びましょう。

ハンダを溶かすとコテ先の温度が下がるため、定期的に温度が上がるのを待つ必要があります。温度調整機能があれば、コテ先が毎回一定の温度まで上昇するため、同じ温度を保ったまま安定した作業が可能です。

ハンダゴテには形状やワット数などさまざまな違いがあります。ここでは選び方のポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ハンダゴテにはペンタイプとガンタイプがあります。ペンタイプはストレートタイプとも呼ばれ、本体がペンの形になっており、操作しやすく細かい作業に向いています。とくにこだわりがないならペンタイプがおすすめです。

ガンタイプはピストルの形になっていて握りやすいため、作業中に手が疲れる人におすすめです。細かい作業が不要な大きな金属の接合にも適しています。

ハンダゴテのコテ先は消耗品です。酸化したり侵食されたりするため、長期間使用するなら交換用のコテ先が充実しているかも重要になります。コテ先の種類が少ない・値段が高いモデルはコストがかかるので注意してください。また、コテ先は互換性がないため必ず購入前に確認しましょう。

コテ先の種類は円錐型・口紅型・マイナスドライバー型・ナイフ型などたくさんの種類があります。用途によって使いやすい形は違うので、コテ先の種類が豊富なモデルを選びましょう。とくに、円錐型はペンに近い使用感で使いやすいため、初心者におすすめです。

使用する金属によってハンダゴテのワット数は変わるので、ワット数の確認も重要です。ワット数ごとの材料を紹介します。

• 20〜30W：銅やブリキなどの細い金属線
• 60〜80W：銅やブリキなどの太い金属線
• 100W〜：ステンレス

とくにステンレスは専用のハンダゴテを選びましょう。金属の素材だけでなく、金属線の太さでもおすすめのワット数は変わります。心配なら大きいワット数のモデルを選ぶのがおすすめです。

ハンダゴテは使いやすさがとても重要です。重さやグリップだけでなく、温度が素早く上がるかも確認しましょう。作業中は手元が暗くなりやすいので、LEDを搭載しているモデルもおすすめです。コードレスタイプは温まるのが遅いと思われがちですが、最近では出力不足は感じません。コードを気にしなくていいため、ストレスなく使用できます。

ハンダゴテを使うときはスタンドがあると便利です。作業の前後はコテ先を温めたり冷ましたりするため、スタンドに置けば手が空いて他の作業ができます。また、コテ先を剥き出しで収納すると欠ける可能性があるので、コテ先を保護してくれる収納ケースが付属しているモデルを選びましょう。ハンダやピンセットなどがセットで販売されているものもあります。

工具は故障も多いため、信頼できるメーカーの製品を選ぶのもおすすめです。ハンダゴテを販売している有名メーカーを紹介します。

ホーザンは大阪府の総合工具メーカーです。自転車の工具や実験に使う精密な工具を多数扱っています。ホーザンのハンダゴテはコテ先の温度もすぐに上がり、本体も持ちやすいためとても使いやすいのが特徴です。温度調節機能を搭載したモデルが多く、快適に作業ができます。

太洋電気産業はハンダゴテの日本トップメーカーで、はんだごてや関連商品の販売を専門に行っています。電池式・USB式・ガス式などさまざまな種類のハンダゴテを販売しているのが特徴です。家庭用ハンダゴテのキャップ付きモデルやハイパワーモデルも販売されています。

白光はハンダゴテ関連に特化したメーカーです。業者用のモデルから家庭用のモデルまで幅広いラインナップがあります。ヒューマンエラーゼロを目指したコテ先温度計付属のモデルなら、初心者でもスムーズに作業できます。コテ先クリーナーやメンテナンスキットも販売されているので、長くハンダゴテを使いたい人にもおすすめです。

ハンダ付け作業におけるハンダゴテの使い方を以下に簡単にまとめました。

1. ハンダゴテの電源を入れて、適温になるのを待つ
2. ハンダゴテの先端をクリーニングスポンジやワイヤーで清掃する
3. ハンダ付けする部分にコテを当てて温める
4. ハンダを溶かす
5. ハンダが広がったらハンダとコテを素早く離す
6. ハンダが冷えたら余分な部分を取り除く

使用後は必ずコテ先にハンダを盛って片付けてください。そのまま放置すると、コテ先が酸化して削れる・穴があくなどして使えなくなります。

ハンダゴテは高温になるため、扱い方を間違えるととても危険です。ここでは、安全に使用するために気をつけるべきポイントと安全対策グッズを紹介します。

ハンダゴテで最も注意しないといけないのがやけどです。コテ先は300℃を超えるため、少しでも当たると間違いなくやけどします。また、ハンダゴテを固定しないと、落ちたり転がったりして大変危険です。

コテ台があれば、ハンダゴテを定位置に固定できます。コテ先に指が触れないようにガードされているものを購入するのがおすすめです。さらに、ハンダゴテを使用するときは、長袖や作業用手袋を着用するなど対策をしましょう。

ハンダはフラックスという溶剤が含有されていて、ハンダを温めるとガスが発生し、ハンダとフラックスが飛散します。目に入ると大怪我につながるため、保護メガネで対策しましょう。値段も高くないため、購入しない理由はありません。おすすめはゴーグルタイプです。隙間がないため目に入る心配がなくなります。

金属が溶けると有害な煙が発生するため、できるだけ吸い込まないようにしましょう。煙を吸い込んでアレルギー反応を起こす人もいます。ハンダゴテを使用するときは、必ず換気を行ってください。

吸煙機を使用すれば、自分の方に煙が来ないため快適に作業できますが、費用もそれなりにかかります。吸煙機を購入できない場合はマスクを着用すると多少の対策にはなりますが、効果は薄いです。

自分に合うハンダゴテを選べば、DIYでもハンドメイドでも快適に作業できます。作業がより一層楽しくなるので、ハンダゴテ選びはとても重要です。本記事を参考にハンダゴテを選んで、怪我には十分注意しながら工作を楽しみましょう。