スプレーガンおすすめ17選｜電動スプレーガン・コードレススプレーガンも

スプレーガンは別名塗装ガンともいわれ、粒子化した塗料を吹き付けて塗装を行う工具です。プロが使うだけでなく、自動車のカスタマイズやDIYなどの用途にも使われます。家の壁や柵など広範囲の塗装が効率的にできて、刷毛で塗るよりキレイな仕上がりが魅力です。

広範囲の塗装に便利なスプはプラモデルなど細かな塗装もできます。料理やお菓子作りなどにも便利で、非常に幅広い用途に使われているアイテムです。スプレーガンはプロ用・電動スプレーガン・充電式のコードレススプレーガンなどがあり、アネスト岩田や明治機械製作所など多くのメーカーから販売されています。

そこで今回は、スプレーガンの選び方やおすすめ製品を紹介します。使いやすいと評判のものやコスパがいいモデルも紹介。また、スプレーガンの用途・使い方・注意点についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

スプレーガンは高い圧力で吹き付けるので広範囲の塗装が効率的に行えます。自動車・シャッター・家の外壁などの塗装をするのに便利です。

塗装する場所によって縦長や横長などがあると思いますが、それぞれに適したタイプのスプレーガンが販売されています。塗料をかなり細かい粒子にして吹き付けるので、塗装面がキレイになるのもメリットです。

スプレーガンは広い面積の塗装だけでなく、プラモデルの塗装や絵を描くなどの細かい作業にも使えます。微粒子化した塗料を吹き付けるのでプラモデルをムラなく塗装でき、筆では難しいグラデーションも簡単に表現できます。

絵を描く場合も筆では難しい表現が可能で、キレイな円を描けます。細かい作業を行うには小型のスプレーガンが適しています。

意外な用途ですが、スプレーガンは料理やお菓子作りにも使えます。スプレーガンはケーキの仕上げにチョコレートを吹き付けたり、料理に調味料を吹き付けたりするのに便利です。吹き付け作業はスプレーガンを使わないと難しいです。

以前は塗装のスプレーガンが食品に使われる場合もありました。現在はアネスト岩田などのメーカーから、食品専用のスプレーガンも販売されています。

吸上式は本体の下に取り付けたカップから、塗料を吸い上げて塗装する仕組みのスプレーガンです。底が平らなカップが下にあるので、塗料を入れたまま床に置けます。また、カップを取り外せるので、塗装中も色合わせが可能です。

大容量タイプもあるので、一度に多くの箇所を塗装できます。ただし、下から塗料を吸い上げて使用するので、カップに入った塗料を最後まで使いにくいです。下に置けて塗装中も色合わせできるスプレーガンが欲しいならおすすめです。

重力式のスプレーガンはカップが上に取り付けられており、重力で下に落ちてきた塗料を使って塗装を行います。狭い箇所にスプレーガンを入れて塗装すると、カップが邪魔になる場合があります。重力式はカップの角度を調整できるので、狭い箇所の塗装がしやすいです。

自然に下に落ちる塗料で塗装するので、塗料が最後まで使いやすいのもメリットです。ただし、カップの容量は400ccくらいのものが多く、あまり大量の塗料を使うのには向いていません。使い勝手のいいスプレーガンが欲しい方におすすめです。

圧送式のスプレーガンは、広い面積を塗装するのに最適です。容量の大きなぺイントポンプや加圧タンクから塗料を供給して、塗装を行います。スプレーガンと加圧タンクなどを繋ぐには、塗装ホースが必要です。 2L以上の塗料を一度に供給できる製品も存在します。

他のタイプと比較すると扱いが難しく、操作に慣れるのに時間がかかるのがデメリットです。大量の塗料で塗装を行いたいならおすすめです。

ノズル口径が非常に小さいピースガンは、細かい塗装がしやすいです。プラモデルの細かな部品を塗る場合、スプレーでアートワークを制作する場合などに使われます。小さい部品を塗るだけでなく、広範囲の塗装の塗り残しを仕上げるのにも便利です。

ただし、口径が小さいと塗料が固まって詰まりやすいので、丁寧に洗浄する必要があります。小さなパーツや細かな部分の塗装に適したピースガンが欲しいならおすすめです。

塗装面を滑らかな仕上がりにしたいなら、霧化方式のスプレーガンがおすすめです。圧縮空気を使って塗料を霧状にして、塗装を行います。霧状にした塗料を吹き付けるので、塗装面が滑らかになります。従来の方式と比較して塗料が跳ね返りにくく、環境に優しいのもメリットです。

環状テーパー式は低圧力で塗料を微粒子化するタイプで、霧化方式よりも跳ね返りが少ないです。塗料が飛び散りにくいのでコストが削減でき、塗装面もキレイに仕上がります。

作業する際の安全面にも配慮されたタイプです。 跳ねかえりや飛び散りが少なく、コストが節約できる方式のスプレーガンが欲しいならおすすめです。

細かい塗装を行う場合は、丸型タイプのスプレーガンがおすすめです。丸型は塗料を円形に吹きつけるタイプで、塗料の量を調整できます。

塗装範囲を細かく変えられるので、ある程度広い範囲から細かい部分の塗装まで用途に合わせて使い分けができます。塗料の噴射範囲を小さな円にすれば、小さなパーツや細かい箇所の塗装に最適です。

水平型のスプレーガンは、縦方向の塗装を行うのに便利です。横方向に、長い楕円形に塗料を吹き付けます。一度に左右の広い面積を塗装できるので、縦方向の塗装が効率的に行えます。

横幅のない対象物を塗装する際は、塗料がはみ出さないように気を付けましょう。倉庫のシャッターや外壁などを縦方向に塗装するのにおすすめです。

垂直型のスプレーガンは、横方向の塗装を行うのに便利なタイプです。楕円形に塗料を噴射する点は水平型と同じですが、垂直型は上下に長い楕円になっています。

垂直方向の広い面積に塗料を吹き付けるので、効率的に横方向の塗装が可能です。 車の塗装など横に長い箇所を塗装するなら、垂直型がおすすめです。

スプレーガンを選ぶ際は、用途に合ったノズル口径のものを選びましょう。ノズル口径は、スプレーガンの塗料噴射口の直径です。ノズル口径が大きいほど、一度に塗装可能な面積が広くなります。広範囲を塗装するなら口径の大きなもの、細かな塗装を行うなら口径の小さなものが適しています。

車や外壁の塗装を行うなら口径2mm～3mm、小さなものを塗装するなら口径1mm以下がおすすめです。

スプレーガンを選ぶ際は、グリップが握りやすいかチェックしましょう。スプレーガンはグリップを握って作業する工具です。

グリップの大きさが手に合わなかったり、握りにくいと、力が入らず上手く作業できないなどの問題が起こります。効率的に作業するためにも、握りやすいグリップのスプレーガンを選びましょう。

スプレーガンを選ぶ際は、お手入れがしやすいものがおすすめです。スプレーガンは乾くと固まる塗料を使用する工具なので、洗浄してメンテナンスをしないと、塗料が詰まって使えなくなります。カップやノズルの先端を取り外せるスプレーガンなら簡単に洗浄できますよ。

簡単にお手入れできるものは、長く使用できます。特に初心者が購入する場合は、簡単にお手入れできるか確認しましょう。

スプレーガンを選ぶ際は、疲れにくいカップ容量のものを選びましょう。広範囲を塗装する場合は1,000cc程度、細かい部分の塗装をする場合はそれ以下の容量がおすすめです。

ただし、容量が大きい入る塗料も増えて重くなりますし、容量が小さいとお手入れしづらくなります。用途を考えた上で、疲れにくい容量のスプレーガンを選ぶのがおすすめです。

家庭用に使うスプレーガンは、低圧スプレーガンの方が使いやすいです。圧力が高いと塗料を勢いよく吹きつけられるので、広範囲も楽に塗装できます。ただし、塗料の跳ね返りが多くなり、塗料も無駄になりやすいです。

低圧の方が跳ね返りが少なく、細かい部分の塗装には適しています。塗料が飛び散りにくいので、環境や人体にも優しいです。塗装する範囲を考えて、適度な圧力のスプレーガンを選びましょう。

バッテリー切れを心配せずに、電動スプレーガンを使いたいならコード式を選びましょう。コード式は、コードをコンセントに接続して使用するタイプです。コンプレッサーを使うタイプに比べると粒子は大きいですが、スプレー缶などよりも粒子が細かくキレイに塗装できます。

コンセントが近くにない場合は、延長コードを使う必要があるのがデメリットです。時間を気にせずに電動タイプを使いたいなら、コード式がおすすめです。

場所を選ばずに電動スプレーガンを利用したいなら、充電式のコードレスが便利です。バッテリーから電力を供給するので、コンセントがない場所でも問題なく使用できます。コードが必要ないので、持ち運びにも便利です。 バッテリーが切れてしまうと使えないのがデメリットです。

あまり長時間使用できませんが、予備のバッテリーを用意すれば交換して使用時間を延ばせます。どこでも使える電動コードレスがおすすめです。

料理やお菓子作りにスプレーガンを使用するなら、必ず食品用のものを選びましょう。スプレーガンは料理やお菓子作りにも便利ですが、塗装用のスプレーガンは食品衛生法に準拠していません。スプレーガンに使われている潤滑剤やメッキなどが、食品に混ざる場合もあります。

材質や構造も食べ物を作るのには向いていないので、塗装用で食品を作るのは衛生的ではありません。料理やお菓子作りに使用するなら、食品衛生法に準拠した食品用のスプレーガンがおすすめです。

明治機械製作所は、圧縮機器・塗装機器・塗装設備を扱う総合メーカーです。技術力が高く、塗料調節ねじピッチや環状テーパー式など独自の技術を搭載したスプレーガンを販売しています。

長く使用でき、初心者でも使いやすいと評判で、使いやすいプロ仕様のスプレーガンが欲しいならおすすめのメーカーです。

アネスト岩田は、空気圧縮機・真空機器・塗装機器・液圧機器等を扱う世界的な企業です。豊富なラインナップのスプレーガンを販売しており、業界で初めて食品用のスプレーガンを製造したメーカーでもあります。

スタンダードなタイプから特殊なものまで種類が豊富なので、用途に合ったスプレーガンを見つけやすいメーカーです。

デビルビスは、塗料関連機器を製造するアメリカのメーカーです。軽量でリサイクル性に優れたマグネシウムを採用するなど、環境に配慮した製品開発を行っているのが特徴です。

LVMP技術を採用した霧化方式の開発しています。通常の霧化方式のスプレーガンよりも、塗料の塗着率が高く、跳ね返りも少ないです。軽量タイプや環境に配慮したスプレーガンが欲しいならおすすめです。

トミタエンジニアリングは、ディスペンサーの開発など液体制御の技術を研究する専門メーカーです。液体精密混合・定量吐出装置などを多くの大手企業や大学に納品しており、高い評価を受けています。 スプレーガンは種類が少ないですが、高品質なものを販売しています。

マキタは、園芸用や工作用の工具のほか、災害用バッテリーなどを扱う国内大手の電動工具メーカーです。家庭用の充電式コードレスクリーナーでも人気があります。マキタはアフターフォローやメンテナンスなどの顧客サービスを重視しており、トラブルが発生すると3日以内に対応するサービスを世界中で実施しています。

スプレーガンは使用する前に、内部を洗浄液で洗浄します。その後、スプレーガンをコンプレッサーに接続した後に、カップに塗料を入れます。空気量調節つまみ・塗料噴射量調節つまみ・パターン調節つまみの3つのつまみを調整して、塗装を行います。

空気量は全開、塗料噴射量調節つまみを2～2回転半ほど開いた状態で塗装を行います。空気量は様子見ながら調節し、パターン調節つまみで塗装面積を調整します。対象物から15cm～25cm離して塗装を行います。

塗装面に対して垂直の状態を維持して塗装するのがポイントで、スプレーガンを動かす速度は一定に保ちましょう。

電動タイプ以外のスプレーガンを使うには、コンプレッサーが必要です。コンプレッサーは圧縮空気をスプレーガンに供給します。スプレーガンのエア使用量よりエア吐出量が多いコンプレッサーを接続しないと、スプレーガンは利用できません。

また、スプレーガンを使うためにコンプレッサーを用意するなら、出力やエア圧力よりもエア吐出量が最も重要です。

スプレーガンを使う際には、有機溶剤に対応した防毒マスクを用意しましょう。スプレーガンを使うとシンナーを吸い込む危険がありますが、防塵マスクなどではシンナーは防げません。吸収材の付いたマスクが必要です。室内でスプレーガンを使う場合は、換気にも気を付けましょう。

スプレーガンを長く使っていくために、使用後はしっかり洗浄するようにしてください。塗料は乾くと固まる性質があるので、そのまま放置すると塗料の詰まりにより使用できなくなります。特に空気に触れる噴射口部分は乾く前に入念に洗浄しましょう。分解できて洗浄しやすい製品を選ぶのも大切です。

スプレーガンの購入を考える際に、購入経験のない方は、どこに売っているかわからないですよね。おすすめの購入方法をご紹介するので、お目当ての商品を探してみてください。

プロ用のスプレーガンはホームセンターで購入できます。工具専門店やメーカーサイトだけではなく、身近なホームセンターで扱っているので便利ですね。工具の購入は、機能や値段などのスペック比較だけでなく、実物を見てサイズや握った感覚を確認するのが大切なので、ぜひ見に行ってください。

スプレーガンを安く購入したいなら、中古品もチェックしましょう。安いスプレーガンが販売されていますが、すぐに壊れるものもあります。ただし、一流メーカーの製品は非常に長く使用できるものもあります。

品質のいい製品の中古を購入した方が、安い製品を購入するよりコスパがいい場合も多いです。ネットオークションやフリマアプリでも、スプレーガンは購入可能です。ただし、生産中止になった人気製品は価格が高騰している場合もあります。

スプレーガンの選び方やおすすめ製品を紹介しました。スプレーガンは効率的に塗装できるだけでなく、キレイに塗れて幅広い用途に使えるのが魅力です。今回の記事を参考にして、便利なスプレーガンを見つけてください。