【2023年最新】フローラルフォームおすすめ10選｜毒性はある？

フローラルフォームはフラワーアレンジメントに欠かせない資材です。色や形など種類が豊富で、お花の種類によって使い分ける必要があります。そのため、どれを使用すべきか迷う方もいるのではないでしょうか。

フローラルフォームは生花に使用する場合とプリザーブドフラワーや造花で使用する場合とで適した素材が異なります。水を必要とする生花では事前の処理が必要であるため、取扱い方法にも注意が必要です。

この記事では、フローラルフォームの選び方や使い方について解説します。また、使用用途に応じたおすすめのフローラルフォーム10選も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

フローラルフォームとは、生花・ドライフラワー・プリザーブドフラワー・造花などをアレンジする際に必要となるスポンジ状の土台のことです。「オアシス 」という名称でも知られています。

一般的には水を含ませて使用する「生花用」と、それ以外の花に適した「ドライ用」の2つに分類できます。花器に合ったサイズにカットできるブロックタイプもありますが、最初から作品に応じた形にカットされたフォームは初心者でも扱いやすいのでおすすめです。

フローラルフォームは種類が多いため、材質・形状・大きさなどさまざまなことを想定して購入しなければいけません。ここでは、お花のタイプやアレンジする作品に合った適切なフローラルフォームの選び方を紹介します。

フローラルフォームは生花や造花・プリザーブドフラワーなどを扱う場合で使い分ける必要があります。それぞれの特性やフォームの種類について詳しく解説します。

生花用のフローラルフォームは一般的にフェノール樹脂でできており、吸水が早く保水性に優れています。柔らかい素材で茎が挿しやすいのが特徴です。水を含むことを前提に作られているため、水に濡らすことでホールド力が上がります。一度挿すとフォームにくっきりと跡がつくため、何度も挿し直すと土台の安定性が損なわれるだけでなく見た目にも美しくないので注意してください。

造花・プリザーブドフラワー・ドライフラワー に向いたフローラルフォームは、主に4つのタイプに分類可能です。硬く太い茎に適した「アレンジフォーム」・やや硬めで耐久性が高い「アートフォーム」・柔らかめでどんな花も挿しやすい「セックブリック」・最も柔らかく細い茎に適した「サハラ」があります。ドライ用は生花と比べて重量のある造花でも耐えられる硬さが特徴です。

フローラルフォームはフローリストナイフやカッターでカットしやすいブロックタイプが一般的です。しかし、ブーケ・リース・ハート・球など、あらかじめ特殊な形にカットされたものもあります。

ブロックを自分でカットすれば自在に変形させられます。ですが、事前にアレンジしたいものが決まっている場合、作品に合った形のフォームを準備することで手間もかからず便利。特殊型はブロックタイプに比べると、イベントやプレゼント用として人気です。

ここではフローラルフォームの使い方について詳しく解説します。水を必要とする生花用と、そのまま使用できるドライ用とでは扱いが異なるので、タイプ別に使い方や注意点を紹介します。

1. フローラルフォームを必要な量だけカットする
2. 深めの容器に水を張り、フローラルフォームを1〜2分浸して吸水させる
3. 花器にセットする（水もれする器の場合は、セロファンなどフィルム材を敷き水漏れを防ぐ）
4. フローラルフォームは乾燥しやすいため、1日1回水を補給する

フォームに水を浸す場合は、早く取り上げると中まで吸水されません。手でむりやり押しつけず、フォームがすべて沈むまでゆっくり待ちましょう。挿す場所や完成をイメージし、何度も抜き挿ししないことがきれいな作品を生み出すポイントです。

1. 花器のサイズに合わせてフローラルフォームをカットする
2. フローラルフォームが花器の中で動かないようしっかり敷き詰める（花器が特殊な形の場合は、花器にできた隙間を埋めるようフォームの切れ端を詰める）
3. 斜めから挿すことを想定し、角を削り面取りする
4. フローラフォームが隠れるよう意識しながら自由にお花を挿す

フォームをカットすると細かい削りカスが出るため、気になる場合はマスクの着用や換気をして環境を整えましょう。特殊型フォームであれば、カットせずそのままの状態でも使えます。

カットする際は、花器にフローラルフォームを押しつけて、跡がついた場所を目安にカットすると分かりやすいです。底に行くほど狭い花器は、鋭角にナイフを入れることできれいにカットできます。上手くカットできない場合は、複数にカットして隙間を埋めていく方法もおすすめです。フローラルフォームが小さすぎるとグラついて不安定なので、微調整しながら少しずつカットしましょう。

フローラルフォームには一般的にフェノール樹脂が用いられています。フェノール樹脂に毒性はあるのか、どのように処分すべきか疑問に思っていませんか？ここでは、フローラルフォームの素材や処理方法について紹介します。

フローラルフォームの主成分はフェノール樹脂です。フェノール樹脂は耐熱性が高いため、包丁の持ち手といった日用品にも広く用いられており毒性はありません。最近ではフローラルフォームに挿したお花の品質が保てるよう、改良も進められています。環境保全や安全性に配慮した素材なので、安心して使用してください。

フローラルフォームの主成分であるフェノール樹脂はプラスチック素材です。プラスチックは自治体によって燃えるゴミに分類される場合と、不燃ゴミに分類される場合があります。

処分する際はお住まいの地域のホームページで確認し、地域のルールに従ってゴミ処理をしてください。また、処分の際はフローラルフォームを乾燥させ、水気を取ってから指定の方法で処理しましょう。

フローラルフォームは基本的には使い捨てです。一度お花を挿すと穴があき、塞がることはありません。何度も挿し直していると穴が広がるため、挿したい場所に挿せなくなってしまいます。

また、吸水したフローラルフォームは雑菌が繁殖している可能性があるため、再利用はおすすめできません。再利用したい場合は穴があいている場所を避ける・穴があいた部分はカットするなど工夫しながら使用してください。

フローラルフォームはダイソーやセリアなど大手の100均で販売されています。実店舗では手芸品店やホームセンターなど限られた店でしか購入できないため、100均で気軽に購入できるのは嬉しいポイント。

100均では造花も販売されているため、フローラルフォームと一緒に購入し、練習用として使用するのもおすすめです。インテリアやプレゼントにも便利なリース型など特殊型も販売されています。ブロックタイプなら、カットしてさまざまなアレンジを楽しむことができます。

フローラルフォームには残念ながら代用できるものがありません。花を支えるアイテムとして剣山や花留めなどを用いる方法があります。ですが、フローラルフォームと同じような土台としての働きはないため、代用品としての使用はおすすめできません。フローラルフォームをカットするためのフローリストナイフは、包丁や下敷きなどで代用可能です。

フローラルフォームは扱う花やアレンジによって使い分ける必要があります。使用方法を誤ると耐久性が劣り、作品を長く楽しめなくなる可能性もあります。より美しい作品に仕上げるためにも、アレンジに合った適切なフローラフォームを使用しましょう。